ナメコの研究
2018年08月08日掲載
近年木材市況が低迷し、採算の取れない20年生前後の幼齢木の間伐は捨てていましたが、2008年より新たな試みとして、その間伐材を利用してナメコを植菌し試験結果を林業祭で公表しました。
富士山で育った富士ヒノキの間伐材でナメコづくり
間伐の時期と合わせて10月から12月にナメコの菌を植菌する。原木をヒノキを使う+メリットとして、原木が入手し易い。広葉樹の原木に比べ軽い。伐採、玉伐り、植菌が一度にできる。幹が丸く枝が無い(枝打ち実施の場合)ので穴空け、コマ打ち作業が容易である。仮伏がいらない。植菌後に1年でナメコが発生する。×デメリットとして、収穫量が少ない。
林業祭で紹介したパネル展 発生したナメコの原木を会場に持ち込み説得力があり、森林所有者にナメコを試してみたいので間伐したいとの意見もあり好評でした。スーパーで販売しているナメコより大きく歯ごたえがあり、とても美味しく市長にも食べていただきました。生産性は低いですが間伐材の有効利用にもつながり、特にスギについては今まで直接スギのエキスが食材になることは無かったため、スギからナメコが発生すれば何か花粉対策にならないか、元気のない林業に新しい風(話題)になればと期待しています。
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