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~地元出身 甲斐みのりさんが案内する~富士宮めぐり_vol.31~45

2021年12月10日掲載

富士宮市出身で、文筆家の甲斐みのりさんが、富士宮をめぐり、案内する「みやめぐり」。毎週金曜日に、富士宮市LINE公式アカウントで配信しています。
 ※ 新型コロナウィルス感染症緊急事態宣言期間中の来訪はお控えください。


アーカイブ~甲斐みのりの「みやめぐり」~

甲斐みのりの「みやめぐり」vol.45

「れっどぱーる」

富士宮の温暖な気候と富士山の湧水を利用して、静岡生まれの「紅ほっぺ」の完熟いちごを、富士山を望むビニールハウスで育てる〈富丘佐野農園〉。初代が稲作の裏作として、いちごの栽培を始めたのは昭和30年。長らく農協への卸しが中心でしたが、平成20年に直売店〈れっどぱーる〉をオープンしました。春には桜並木が美しい潤井川のほとりの農園に、ビニールハウス・販売所・カフェが並んでいます。

富士宮のふるさと納税の返礼品としても人気が高い紅ほっぺ。つややかな果皮は鮮やかな紅色で、赤ちゃんのほっぺたのよう。たっぷり熟したいちごをギリギリのタイミングで収穫することで、いちご本来の甘さと酸味を堪能できます。

12月下旬~5月のGW頃まで店頭とオンラインショップでいちごの販売をおこない、年明けの1月~5月上旬まで要予約で「いちご摘み」を楽しめます。夏の間は、冷凍保存のいちごを使ったスイーツがカフェに登場。凍ったいちごを削ってバニラアイスにのせて練乳をかけた「シェイブベリー」はじめ、パフェ、フロート、ソフトクリームと、メニューも豊富。いちごジャム、いちごサンド、いちご大福など、いちごを使った品も充実しており、その一部は地元の店とコラボレーションしたものです。

R3.11.26配信
文・甲斐みのり
写真・鍵岡龍門

甲斐みのりの「みやめぐり」vol.44

番外編「富士山宝探し」

富士山には4つの登山口があるけれど、そのひとつが「富士宮口登山口」。浅間大社奥宮を頂上に祀り、富士山の登山道としてはもっとも古く歴史があります。そんな日本一の優麗な富士山に抱かれる富士宮には、富士山をかたどったお菓子や雑貨などのおみやげ類はもちろんのこと、道々に立つ看板にも、富士山のデザインが見つかります。富士宮を巡りながら、富士山モチーフの看板やおみやげががいくつ見つかるか、宝探しをするように数えてみるのも楽しいですよ。

R3.11.19配信
文・甲斐みのり
写真・鍵岡龍門

甲斐みのりの「みやめぐり」vol.43

「富士正酒造」

慶応2(1866)年の創業以来、150余年、9代に渡り酒造りを続ける〈富士正酒造〉。平成24(2012)年に朝霧高原に完成した食のテーマパーク〈あさぎりフードパーク〉の敷地内に移転してからは、“富士山に一番近い酒蔵”としても名を馳せています。標高900メートルの高地は空気中の雑菌が少なく、お酒が健やかに育ちやすい好環境。創業期から酒造りに富士山の伏流水を使い続けていますが、地下200メートルから汲み上げる朝霧高原の水は、バナジウムやミネラルが豊富な軟水で、お酒もまろやかに仕上がります。糖類や醸造アルコールの添加が当たり前だった昭和40年代から天然醸造にこだわり、実直に安心な地酒造りを続けています。

日本酒の原料となる好適米の種類は銘柄によって異なるけれど、富士宮産の酒米「誉富士」を使用したものも。代表銘柄「富士正」の他、「朝霧蔵出」シリーズや、酒粕が原料の焼酎、日本酒の原酒と富士宮産の無農薬青梅で作る梅酒、日本酒コスメなど、さまざまな品が並んでいます。春頃から販売の「蔵元の隠し酒 純米原酒」(現在は完売)はじめ、季節ごと直売店限定のお酒が並ぶので、いつ訪れても貴重な味を楽しめます。

R3.11.12配信
文・甲斐みのり
写真・鍵岡龍門

甲斐みのりの「みやめぐり」vol.42

「土井ファーム」

のどかな田園風景の中で酪農と農業を営む「土井牧場」の直営店で、南イタリアの田舎町をイメージしたカフェ〈バール・ジェラテリア〉。ミルク、ミックスベリー、チョコチップなどの定番から、春はいちごや桜の塩漬け、夏は塩キャラメルや柑橘、秋はマロングラッセに落花生、冬はラムレーズンなど、季節の素材を使った限定まで、常時16種類ほど取り揃うジェラートや、水を使わず搾りたての牛乳をたっぷり使って焼き上げる自家製パン、富士山や牛のかたちのアイシングクッキーにガトーショコラと、ホームメイドの品々がずらり。さらにパンやジェラートの種類が選べる彩り豊かなランチセットも。それらを自家農園越しに富士山が一望できるテラス席で、澄んだ空気の中、ゆったりと味わうことができます。

カフェの向かいには、自給飼料によって安全で健康に育てられる約100頭の牛たちが、放牧スタイルで思い思いにときを過ごす牛舎が。採れたてでみずみずしい野菜が並ぶ無人販売所もお見逃しなく。

R3.11.5配信
文・甲斐みのり
写真・鍵岡龍門

甲斐みのりの「みやめぐり」vol.41

「まかいの牧場」

富士山麓の朝霧高原で、開拓時代にあたる昭和27年から酪農業に取り組む〈まかいの牧場〉。”まかいの”の名は、鎌倉時代に源頼朝が朝霧高原で大規模な巻狩りを挙行した際、軍馬を育成するように命ぜられた家臣の姓“馬飼野”に由来。昭和45年には動物や自然を通して豊かな経験ができる体験型の牧場を開場し、すぐ目の前に優麗に広がる富士山の絶景とともに親しまれてきました。

総面積14ヘクタールの広大な場内には、たくさんの動物がのびやかに暮らしています。乗馬、ヤギのさんぽ、牛の乳搾り、羊の放牧、バターやソーセージ作り、ウール工房での手芸ワークショップなど、動物とのふれあいや食の体験の他にも、グランピング、アスレチック、バーベキュー、ハンモック、バギーやイーバイクなど、行楽が盛りだくさん。富士山に向かってブランコをこぎながら、“アルプスの少女”気分で写真を撮ることができる「ハイジのブランコ」や、高台に設置された野外テラスのソファーに座って正面にそびえる富士山を眺めることができる「富士山テラス」もSNSで話題です。自家製の牛乳やソフトクリームを販売する売店、新鮮な野菜が並ぶマルシェ、地産料理やジンギスカンを味わえるレストランなど、入場せずとも楽しめる立ち寄り施設も充実しています。

R3.10.29配信
文・甲斐みのり
写真・鍵岡龍門

甲斐みのりの「みやめぐり」vol.40

「牛乳工房 朝霧乳業」

静岡県随一の酪農地帯として知られる富士山麓の朝霧高原で乳製品を作る〈朝霧乳業〉は、標高約900メートルの場所にある、富士山に一番近い牛乳工場。今でこそ、ウェブショップ、県内のスーパーや道の駅などで購入できるようになったけれど、60年前の創業当時から一軒ずつ自社での宅配にこだわり、丁寧に作り上げた新鮮な牛乳を県内の家庭に届けてきました。

富士宮の老舗パン店〈江戸屋〉のクリームパンや、静岡銘菓〈田子の月〉の「富士山頂」にも使用されている「あさぎり牛乳」は、大自然に恵まれた朝霧高原の豊かな環境で過ごす牛たちから搾乳された生乳100%でできています。自然の風味を活かすため成分無調整で、牛乳本来の自然な甘さを堪能できます。

〈道の駅 朝霧高原〉に隣接する〈あさぎりフードパーク〉内にある〈牛乳工房 朝霧乳業〉では、ガラス越しに牛乳、バター、チーズなどの製造工程を見学できます。また売店では、季節ごとに変化するフレッシュな牛乳や、あさぎり牛乳を贅沢に使い、生乳の爽やかと濃厚な味わいを感じられる「あさぎり牛乳ソフト」が大人気。おみやげ用にも、牛乳、バター、チーズ、クッキー、牛乳グラスが並んでいます。

R3.10.22配信
文・甲斐みのり
写真・鍵岡龍門

甲斐みのりの「みやめぐり」vol.39

「休暇村富士 コテージ」

晴天時は本館の全客室から雄大な富士山が見える田貫湖畔のホテル〈休暇村富士〉。富士箱根伊豆国立公園内の富士山の西側に位置し、朝霧高原からもほど近く、自然に囲まれた豊かな環境に恵まれています。本館から少し離れた森の中には、山小屋・貸別荘タイプのロフト付きコテージ(最大6名・1LDKタイプ)が全20棟あり、そのうち6棟がバリアフリー、10棟が愛犬と一緒に宿泊できるので、家族や気心が知れた仲間とともにのんびり気ままに過ごすことができます。コテージには直火以外の調理器具が揃っているので、室内バーベキューが楽しめるのも嬉しいところ。室内にはシャワー・トイレも完備されていますが、アルカリ性単純泉の肌に優しい温泉に浸かりながら、窓越しに富士山の絶景を臨む本館の大浴場「富士山恵みの湯」が利用できます。

夜の星空観察、朝の散歩会、田貫湖でのサイクリングやフィッシングなど、季節に合わせてさまざまな参加体験イベントやプログラムが用意されているので、富士山をとりまく自然をより身近に感じてください。

R3.10.15配信
文・甲斐みのり
写真・鍵岡龍門

甲斐みのりの「みやめぐり」vol.38

「おやつにもなるお惣菜や飲みもの」

富士宮のまちなかでは、さまざまな甘いおやつを味わうことができますが、惣菜店もいい店が揃っているんです。食事のおかずも調達できる名店揃いですが、まちなか散策の途中に、小腹を満たしてくれるおやつとしてもおすすめしたいものばかり。さらには、飲みものもご紹介します。

*写真・左上から
・大正3年創業の老舗肉店〈さの萬〉。オリジナルの豚肉・万幻豚で作る「豚コロッケ」は1個100円。
・西富士宮駅近くの〈きくや〉は、惣菜・弁当の持ち帰り専門店。名物の「胡麻いわし」は、2日間じっくりいわしを煮込み、骨まで味わえる。
・5代続く老舗〈蒲貞蒲鉾店〉の歯触りがいいかまぼこは、富士山湧水仕込みが自慢。写真は揚げたての「桜えび天」。
・富士宮の酪農家が集まり、市内の小中学校の給食用牛乳を作るため2018年に設立した「富士の国乳業」の牛乳。〈富士宮市役所〉でも販売しています。
・バリスタが淹れる自家焙煎コーヒーやデザートがあじわえる古民家カフェ〈ten cafe HIGASHI-CHO〉のアイスコーヒー。

R3.10.8配信
文・甲斐みのり
写真・鍵岡龍門

甲斐みのりの「みやめぐり」vol.37

「まちなかで味わうおやつ」

地元の人は親しみを込めて「浅間さん」と呼ぶ、〈富士山本宮浅間大社〉の門前町として古くから栄えてきた富士宮。JR身延線・富士宮駅から徒歩20分圏内には、長く愛されるおやつの店がたくさんあります。食べ歩きをしたり、富士宮みやげに求めたり、甘い気持ちに満たされてください。
*写真・左上から
・なんと1個30円〈富士宮 都まんじゅう〉の「都まんじゅう」。中身は白あん。牛乳によく合います。
・カスタード生地の中には「あさぎり牛乳」を使ったカスタード。冬化粧の富士山をかたどった〈田子の月 富士宮阿幸地店〉の「富士山頂」。
・ラーメンやいなり寿司などのメニューが並ぶ食堂〈浜松屋〉。弾力がありながら柔らかな食感の、あんことみたらしの串団子も販売。
・一つ一つ手作りしている季節の生菓子を販売する〈木村屋本店〉の愛らしい干菓子。
・〈富士山神田川楽座〉で購入した、〈三枡屋製菓〉の「みそ玉」。
・浅間大社門前銘菓「富士のこけもも」で知られる〈藤太郎本店〉の、米油で揚げた「あげまん」。
・昼は子どもと一緒にランチを、夜はダイニングとして営業する〈サンフラワー〉のエクレア。

R3.10.1配信
文・甲斐みのり
写真・鍵岡龍門

甲斐みのりの「みやめぐり」vol.36

「お宮横丁」

全国1300余の浅間大社の総本宮で、御鎮座1200年を数える富士山本宮浅間大社の門前に位置し、地元の名物やおみやげが集まる食の横丁。富士宮やきそば、ニジマスバーガー、静岡おでん、地酒、朝霧高原のジェラート、御くじ餅など、富士宮や静岡の名物が味わえる店が軒を連ねます。富士宮焼きそばは、〈富士宮やきそば学会アンテナショップ〉、〈むすび屋〉、〈すぎ本〉と人気店が揃っているので、食べ比べを楽しんでも。やきそば神社にもご注目を。
年間通して水温14度に保たれ、バナジウムを含む富士山の湧水が自由に飲める井戸もあります。

R3.9.24配信
文・甲斐みのり
写真・鍵岡龍門

甲斐みのりの「みやめぐり」vol.35

「JA富士宮 ファーマーズマーケット う宮~な」

静岡県内屈指の売り場面積・品揃え・売上を誇る、地産地消の野菜直売所〈う宮~な〉。「うみゃ~」とは、「おいしい」を意味する富士宮の方言。そこに富士宮の「宮」をかけた名前を付けて親しみのあるイメージに。毎日早朝から地元の農家の皆さんが、新鮮な野菜や作り立ての食材を自ら売り場に並べます。そうして朝8時半の開店時間には、JA富士宮の栽培基準を遵守した、安心安全の農作物や食材がぎっしり。午前中に売り切れの品が出るほどです。
日本一の高低差から生まれる気温差、富士山麓の澄んだ水と空気、火山灰土壌を利用した富士宮の農業の特徴は、多品目の農産物が生産されていること。朝霧高原は日本有数の酪農地帯でもあることから、食肉専門店が併設されていたり、隣接する富士市・田子の浦港の漁協が手がける鮮魚売り場もあります。さらには、富士山の伏流水で酒造りをおこなう4つの酒蔵の代表的な銘柄や、静岡名産のお茶も取り揃い、生活に必要な食材から富士宮みやげまで買い物が楽しめます。
薪窯を積んだキッチントレーラーで作る本格的ナポリピッツァをテイクアウトできる〈朝霧高原 あおぞらピッツァ〉をはじめ、出店屋台のおいしさも折り紙つき。食材を買い込み、その足で朝霧高原にバーベキューへ出かける人も。

R3.9.17配信
文・甲斐みのり
写真・鍵岡龍門

甲斐みのりの「みやめぐり」vol.34

「そば処 古庵」

〈富士サファリパーク〉近くにあったそば店〈清風庵〉で修行を積んだ小西隆教さん。春には筍が採れる竹林前の土地と出会い、18年ほど前に富士山麓の山宮地区に店を構えました。骨董品店で見つけた年代ものの建具を使った古民家風の趣のある建物は、自らペンキを塗ったそう。窓の外に広がる竹林の風景が、そばをさらにおいしく味わうための、薬味のような役割を果たしています。
そばは、長野県産と北海道産のそば粉を使った二八そば。秘伝の出汁は江戸前で少々辛口。春は山菜、夏は夏野菜、秋はきのこというふうに、季節の素材で作る天ぷらを楽しめる「おろしそば」や「温せいろそば」、かき揚げ付きの「天おろしそば」、素揚げの那須を一本使用した「茄子おろしそば」などが、品書きに並んでいます。以前は「せりそば」が名物でしたが、農家の高齢化により定期入荷が難しくなり、せりの入荷時のみの提供となりました。
調理するのは店主一人で、のんびり待ってもらえるように、真空管のアンプからジャズを流したり、東京の書店がセレクトする本棚を設置したり。清風庵から受け継いだ糠で漬ける漬物をつまみながら、ゆったりとした空間でそばを待つ時間もまた乙なもの。毎朝6~7時からそばを打ち始めるため、営業は昼の時間に限られています。

R3.9.10配信
文・甲斐みのり
写真・鍵岡龍門

甲斐みのりの「みやめぐり」vol.33

「MONT SAINT FUJI」

パティシエとして東京で実績を積んだのち、地元・富士宮でフランス洋菓子店を開業した篠原健史郎さん。理系の大学に進学し、卒業後しばらくはシステムエンジニアの仕事についていたそう。出張やストレスが多い日々の中、気持ちを支えてくれたのが甘いケーキ。一念発起で会社を辞めて製菓学校に通い、フランスが本店の〈ラデュレ〉をはじめ、レストランやパン店で洋菓子を作り続けてきました。
そうして2019年、実家近くでなじみのある場所に、〈MONT SAINT FUJI〉をオープン。目の前に雄大な富士山が見えることも、開業地の決め手でした。店舗の屋根は富士山の傾斜に合わせ、紺碧の壁の色も富士山カラーに。イートインカウンター前の青い窓は、額縁のような役割を果たし、自家菜園ごしに美しい富士山がそびえています。
毎日10種類前後ショーケースに並ぶ華やかながらも気品をたたえた美しいケーキは、フランスの伝統菓子をベースに篠原さん流にアレンジ。農家から直接仕入れる朝採れのいちごや、富士宮の特産品である落花生など、地元の食材も多く使用しています。
看板商品は、富士宮産の落花生とヴァローナ社のチョコレートを合わせた「カカオエット」。同じく落花生を使った富士山型の焼き菓子「モンサンフジ」も、富士宮みやげにおすすめです。
(9月6日~16日は夏期休暇です)

(9月6日~16日は夏期休暇です)

R3.9.3配信
文・甲斐みのり
写真・鍵岡龍門

甲斐みのりの「みやめぐり」vol.32

「望月商店」

富士宮市街地と富士山麓の中間に位置する青木地区で、100年以上続く老舗の八百屋〈望月商店〉。かつてはガソリンスタンドや酒類の販売をしていたこともあり、日々の暮らしに必要なものが揃う“よろずや”としての役割も果たしてきました。
そんな地域密着型の店舗に、県内外から人が押し寄せてくるようになったのは、2017年のこと。店長でもある5代目と、妻の磨希子さんが、八百屋ならでは旬のくだものを贅沢に使って始めたフルーツサンドが、インスタグラムをきっかけに大きな反響を呼ぶことに。東京芸術大学出身で、牛と関わる仕事につきたいと富士宮に移住してきた磨希子さん。今では子育て中のお母さんたちを中心としたスタッフに恵まれていますが、当初は目で見て楽しく味わっておいしいフルーツサンドを一人で作っていたそうです。その後、あんみつやプリンなどフルーツたっぷりのデザートも、定番のラインナップに仲間入り。それから、こちらも八百屋だからこその新鮮な野菜をふんだんに使った、おにぎり、キッシュ、サラダなど、彩りも美しいお惣菜も評判を集めています。
もちろん、店頭にきっちり几帳面に並ぶ野菜や果物そのものにも注目を。店先の風景から、富士宮という土地の豊かさや、移り変わる季節が見えてきます。

R3.8.27配信
文・甲斐みのり
写真・鍵岡龍門

甲斐みのりの「みやめぐり」vol.31

「長崎屋」

初代である父の背中を見て育った娘がケーキ作りを行う、富士山登山道沿いの洋菓子店〈長崎屋〉。長崎出身の初代はカステラ店で修行をおこない、洋菓子職人として全国津々浦々渡り歩いたそう。そんな中、富士山が綺麗で、水がおいしく暮らしやすい富士宮で開業したいと思うようになり、昭和38年に自分の店を構えました。目指しているのは、1個でも十分満足できるような食べ応えのあるケーキ。たしかにどのケーキも、どっしり堂々としています。
高度成長期頃から40年以上、不動の人気を誇るのが「タヌキケーキ」。生クリームロールの土台に2種類のバタークリームを絞り、チョコレートをかけてから一つずつ顔を描きます。他にも、ふんわりとしたスポンジに、生クリームとカスタードを合わせ、大きないちごをのせた「ボストン」や、「プリンアラモード」、「モンブラン」と、見目麗しいケーキが勢揃い。「二重ダイヤモンド富士サブレ」に「にじますサブレ」など、富士宮みやげに喜ばれる焼き菓子も並んでいます。

 住所:万野原新田3324-10
 TEL:0544-27-4832
 営業時間:10:00~19:30
 定休日:木曜日

R3.8.20配信
文・甲斐みのり
写真・鍵岡龍門

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甲斐みのりさんプロフィール

甲斐さんは、富士宮市出身の文筆家(エッセイスト)で、旅やお菓子、雑貨などを主な題材に、書籍や雑誌などに多数執筆。
食・店・風景・人、その土地ならではの魅力を再発見するのが得意。
地方自治体の案内パンフレットの制作についても実績がある。
(宮崎県川南町、東京都杉並区、和歌山県田辺市ほか)

*富士宮市LINEにて毎週金曜日に配信中*

地元出身・甲斐みのりさんの「みやめぐり」。
毎週1つずつ、配信します。

甲斐さんの優しく温かな文と、どこか懐かしさを感じる写真を見て、ほっと一息ついてみては?
地元の人にも、まだ富士宮を訪れたことがない人にも、おすすめのコンテンツです。

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