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市民文芸「ふじのみや」第53号
◎各部門の入賞者と入選作品を発表します
市民文芸「ふじのみや」第53号入賞作品
| 部門 | 賞 | 作品 | 作者 |
| 小説 | 市民文芸賞 | とんびの声 | 青木哀(粟倉) |
| 優 秀 賞 | ユノのアトリエマイスター | 竹笛パンダ(小泉) | |
| 随筆 | 市民文芸賞 | つかまり立ちができる | 岩見良憲(西小泉町) |
| 優 秀 賞 | 先生は誰なの? | 望月志津子(内房) | |
| 優 秀 賞 | 信濃望月氏についての考察 | 渡辺雅来(内房) | |
| 優 秀 賞 | 明治の樋口一葉が遺したこと | 井出治(淀師) | |
| 佳 作 | 風のライン | 長谷川由里子(中央町) | |
| 佳 作 | 菜の花 | 村田新一(富士市中野) | |
| 佳 作 | ネズミが怖い | 久保田鈴枝(小泉) | |
| 佳 作 | 道 | 後藤すみ江(大中里) | |
| 詩 | 市民文芸賞 | 夢想の海 | 伊志井桃雲(山宮) |
| 優 秀 賞 | 沼 | 望月規枝(矢立町) | |
| 優 秀 賞 | 六月 | 渡邉裕子(泉町) | |
| 優 秀 賞 | 少年の涙 | 深沢栄子(富士市北松野) | |
| 佳 作 | ふもとに生まれて | 内藤康生(小泉) | |
| 佳 作 | 雨上り | 小澤円梨(羽鮒) | |
| 佳 作 | 神無月 | 中岡美宜央(大宮町) | |
| 佳 作 | 越えられない壁 | 清光毅(富士宮北高校) | |
| 佳 作 | モノクロの先を描く。 | 清美智花(富士宮北高校) | |
| 短歌 | 市民文芸賞 | 父母と尾瀬の木道歩き行く温泉小屋の湯船うれしき 縦走の天城山麗水豊か甘き湧き水山葵は育つ 雷鳥の親鳥の羽根まばらなるひと山越えて赤岳の小屋 雷神の鎮まりを待つ避難小屋西瓜一切れ五百円なり 山小屋の夜は賑やか流れ星南の空に赤きさそり座 |
矢野悦子(大中里) |
| 優 秀 賞 | 「生まれたよ。足が長くてかわいい児」四月九日夜七時過ぎ 「しつかりと手を洗つてね。」諭されて初めて曽孫を抱かせて貰ふ 恐る恐る抱かせて貰ふ曽孫の柔きからだのずしりと重し 命名の額は花咲く刺繍なり母となりたる孫の手づくり 百寿の人一人暮らしで畑耕す九十四歳負けてはをれね |
清水薫(下条) | |
| 優 秀 賞 | 無花果の鳥よけネットは風に揺れ朝の光に数多熟れゆく 曲がり瓜「どうぞ」と言へず捥ぎたての二本を刻み昼餉に食す 内臓の数値は丸と言う我に「野菜のおかげだ」夫は一言 放課後に遊ぶ子供のなくなりて枯葉が躍る冬の校庭 雨戸閉じ思い残して高齢の叔母はホームへ位牌と共に |
川口喜代子(万野原新田) | |
| 佳 作 | 遍路道心配りつつ歩みし女若き先達の姿尊し 何の為と問われ巡りし遍路旅結願なれば心満ちたり 折りにふれ友と半生語り合う今日のこの時を感謝で結ぶ 古の京の都も変わりゆきガイドの訛りに名残りを見たり 思うままに家の内そと模様替え夫のセンスに口は挟めず |
早川久美子(宮原) | |
| 佳 作 | 連れ合いを亡くしし友は独り旅土佐の土産と言ひて持ち来る マイペースの友のメールの返信は忘れた頃に漸く来たり 用無しの棚のぐい吞み眺むれば「純米大吟醸」の香り匂い来 吉幾三「酒よ」の前奏しみじみと十指を動かしオカリナに吹く 幾つかの失敗ありしをこの歳になりて心の奥底に疼く |
吉野照信(若の宮町) | |
| 佳 作 | テスト明け一週間後が文化祭せまる時間と深まる絆 人賑わう高校最後の文化祭楽しい時間はすぐに過ぎ去る 賑やかな幕を下ろした文化祭片付け終われば寂しい教室 紫のクラスTシャツみなで着て掛け声合わせ挑む長縄 長縄で学年みんなで団結し五色が混じる大きな円陣 |
嘉代璃帆(富士宮北高校) | |
| 佳 作 | 参道の先にぽつかり白き富士「六根清浄」富士講の行く 切れ長の薬師如来の眼の先に仏の里のあぜ道続く 溝に落つるわくら葉重ね冬を生く小さき命の数多あること ふつくらと白きシラスに舌鼓豊漁に湧くも「燃料足りねえ」 ふつたては雪を蹴散らし富士に吹く「寒くなるぞ」と亡父の声聞く |
佐藤きみ子(万野原新田) | |
| 佳 作 | 青春を過ごしし父母の東京は戦を知らぬ若者の群 同胞も兵士にならぬ世にあらば知らぬ言葉の戦争未亡人 疎開せし母の在所はコンビニに翅音重たき火取虫舞ふ 片隅に真赤に咲けるカンナありセピア色した戦禍の写真 吾の名前呼び捨てにする人のなく昭和平成令和を生きて |
望月志津子(内房) | |
| 俳句 | 市民文芸賞 | うりずん豆美ら海色の花をつけ 語り部の若者汗をしたたらせ 灼けゐたる礎に吾と同じ名よ これやこの辺野古の沖や雲の峰 断末魔の叫びゴーヤの裂くるとき |
渡邉春生(泉町) |
| 優 秀 賞 | 病棟は林の奥に秋の暮 身に入むや波郷の降りし清瀬駅 礎の文字を読み取る雁のころ 秋深し亡き師の色紙目に触れて 清瀬には綿虫のころ訪ねたし |
望月志津子(内房) | |
| 優 秀 賞 | 御嶽の慰霊登山の鈴の音 夏霧のゆつくりと這ふ尾根細し 駒草の生い育ちゆく砂礫原 木曽谷の翳りの早き秋隣 夏の炉の五徳に掛くる銅壺かな |
河住まさ江(羽鮒) | |
| 優 秀 賞 | 朝日さす桧山に白し山桜 ふみ迷ふ花の吉野の入日かな 花盛り天母の山の男坂 門鎖す廃校にふる桜しべ 旅衣より添ひ仰ぐ滝桜 |
後藤ただし(小泉) | |
| 佳 作 | せせらぎを静かに染める花吹雪 雨音の聞こゆる春の眠りかな 棒鱈の酒のつまみや一献す 老鶯や風の豊かに宮の森 鬼灯の色付くころや富士日和 |
渡邊利男(村山) | |
| 佳 作 | 大南風ナナフシじつと枝になる 芋虫のぎょろ目模様が驚かす 六地蔵と座して土色雨蛙 郭公の託する卵巣の真中 主役真似肩で風切るサングラス |
小泉ひろし(富士市松岡) | |
| 佳 作 | 流鏑馬の柵埋め尽くす夏帽子 流鏑馬の射手のまなざし涼しかり 流鏑馬の蹄が砂を掻く立夏 鏑矢のぶんと流鏑馬風五月 的中のやぶさめ晴や五月富士 |
田村清子(大宮町) | |
| 佳 作 | 田仕事の手を休め聴く三光鳥 散らばりて道の真中や燕の子 恋焦がれ夜もすがら鳴時烏 遺跡野に慈悲心鳥の声を撒く 鴉二羽吾に気付きて梅雨空へ |
小泉久代(大久保) | |
| 佳 作 | 麗らかや雲も乗せたる観覧車 吾子を抱き背にはリュックの青葉道 麦秋や落睴に染まる父母の影 五湖めぐり異国の人と浴ぶ紅葉 塾終えて影の散りゆく冬の月 |
佐野秀子(羽鮒) | |
| 佳 作 | 春の昼さらりティラミス頼む児よ 暖簾開けいつもの席の茗荷汁 新蕎麦に弾みし声や関西弁 七輪のもろこしの香の懐かしき 暖炉燃ゆ米粉御膳に朱塗り箸 |
坂本由巳子(大岩) | |
| 川柳 | 市民文芸賞 | 該当なし | |
| 優 秀 賞 | 一緒には行けぬ浄土へ置いてかれ 相槌が消えて木霊が還らない かけがえの無い人送る日の虚脱 時空越え会いたい人の影法師 二人なら渡れた虹の橋も消え |
後藤玉枝(宮町) |
◎ 応募者には個別にお知らせしています
◎ 入賞作品・入選作品は『市民文芸「ふじのみや」第53号」(令和9年1月末刊行予定)に掲載します
◎ 市民文芸富士宮募集要項
1 趣旨
文芸作品を広く募集し、その発表の場を提供することにより、文芸に取り組む方々の創作意欲を高め、文化の振興を図ります。
2 部門及び原稿規定
| 部門 | 原稿規定 |
|
小説(戯曲を含む) |
市民文芸専用原稿用紙に換算した枚数で35枚以内 |
|
随筆(評論を含む) |
市民文芸専用原稿用紙に換算した枚数で次の枚数以内 〇随筆7枚以内 〇評論21枚以内 |
|
詩 |
市民文芸専用原稿用紙に換算した枚数で3枚以内 |
|
短歌 |
5首を一連とし一人一連 |
|
俳句 |
5句を一編とし一人一編 |
|
川柳 |
5句一編とし一人一編 |
- 原稿は1ページあたり25文字×23行で作成してください。
- 市民文芸専用原稿用紙は、B4よこ用紙・縦書で1ページにつき25文字×23行です。手書きの場合は楷書で記入してください
- パソコンなどデジタルで原稿作成する場合は1ページを25文字×23行に設定し、A4横の用紙に明朝体またはゴシック体で出力してください。
- 応募原稿の冒頭に部門(小説・随筆・詩については題名も)を記入してください。氏名は応募原稿には書かないでください。
- 応募原稿とは別に任意の様式を用いて、『氏名(ペンネームの使用も可能ですが、必ず本名を併記してください。また、氏名、ペンネームには、ふりがなを付けてください。)、連絡先(郵便番号、住所、電話番号)、年齢』を明記してください。市外の人は、勤務先・学校・サ-クル名なども記入してください。
- 原稿には常用漢字、現代仮名づかいを使用してください。
3 応募要件
- 富士宮市在住、市内に通勤・通学、または市内のサークル等で活動している15歳以上(令和8年4月1日現在)の人
- 応募は一部門につき一作品に限ります。ただし、一人で複数の種目に応募することができます。
- 未発表の本人作品であること。次の作品は既発表とみなします。
〇 過去に市民文芸に応募した作品(別部門への応募を含む)または類似した作品
〇 他の文芸コンクールに応募し、入賞・入選した作品
〇 同人誌・結社誌等へ発表した作品
4 応募期間
令和8年6月1日(月曜日)~7月31日(金曜日)[当日消印有効]
5 作品の提出方法
6 審査及び審査結果
審査は静岡県文化協会からの推薦に基づき富士宮市教育委員会が依頼した審査員が行います。審査結果は令和8年10月下旬(予定)に発表し、本人に通知します。
※審査に関する質問・異議は一切受け付けません。
7 入賞及び入選作品
- 入賞作品には、市民文芸賞、優秀賞及び佳作を授与します。
- 入賞・入選作品は、令和9年2月上旬発行予定の市民文芸「ふじのみや」第53号に収録します。
8 著者校正
入賞・入選作品は、作品集の印刷前に著者校正(修正は、氏名・作品名の確認、誤字・脱字・句読点の修正に限ります。)を行います。校正期間など詳細は結果通知の際に入賞・入選者に直接通知します。
9 応募上の注意
- 市民文芸専用原稿用紙は、市役所6階文化課・公民館・出張所・交流センターで5月から配布(無料)します。
- 作品集への収録にあたっては、常用漢字・現代仮名づかいへの訂正、ふりがなを添付または削除する場合があります。
- 入賞・入選作品の著作権は、応募締切日から8か月間主催者に帰属します。
- 応募原稿は、返却しません。
◎市民文芸「ふじのみや」作品集バックナンバーの販売
過去の入賞・入選作品を収録した市民文芸「ふじのみや」作品集バックナンバーを市役所6階文化課で販売しています。
詳しくは下記のページをご覧ください。