女性消防吏員が活躍しています
2024年11月20日掲載
富士宮市消防本部では、令和6年11月現在5人の女性消防吏員が活躍しています。ここでは、その活躍についてご紹介します。
色々な方に「なぜ、消防士になったの?」と尋ねられます。それは尊敬し大好きだった父の存在があったからです。私が短大生の時、消防士として在職していた父が亡くなったことがきっかけで私も消防士になりたいと強く思うようになりました。ですが、消防職は体力勝負、消防=男性のイメージがあり、女の私には厳しい世界と一時は諦めそうになりました。そんな時「救急救命士」の資格を知り、この資格が国家資格で消防の救急活動では即戦力になると考え専門学校で資格を取得し、富士宮市職員に採用されることが出来ました。
入庁当初、富士宮市で初めての女性消防職員という事や職場は男性のみで不安ばかりでした。しかし、後に続く後輩女性職員が働き易い環境作りへの提言や後輩へのアドバイス、救急出動では、女性立場での視点で接し傷病者の不安が少しでも和らげばとの思いで活動し、今では女性消防職員としてのメリット、災害現場でのやりがいを強く感じています。
一生する仕事ならば人の役に立てる・人を助ける仕事をしたいと思っていた時、父親の影響で幼い頃から消防士という職業に親近感があったためか、頭の片隅に消防士という言葉がふと浮かびました。調べてみると、女性でも消防士として活躍していることを知り、「女性消防士になってみたい!」と思うようになり、高校卒業後、消防士を目指して採用試験にチャレンジしました。採用後、火災等に出動する警防隊、救急出動する救急隊として男性職員と同じように出動していました。消防署内には、女性専用仮眠室、浴室等もあり、女性でも快適に24時間勤務ができます。私は、現場で消防車両をバリバリ運転する「機関員をやりたい」と思い、大型免許を取得しました。救急現場で、傷病者や家族の方から「女性の方がいてくれて安心したよ」と言ってもらえた時は、消防士になって良かったなと思いやりがいを感じました。
在職中、トータルで約2年の産前産後休業と育児休業を取得しました。男性職員も多く体力勝負のイメージが強い職場で、仕事を中断し復帰することへの不安もありましたが、上司から「ゆっくり子育てしておいで」と言われ気持ちが楽になりました。復帰後は、部分休業を利用し消防署で日勤業務に就き、事務仕事や救急講習などの業務に従事し、その後は消防本部の警防救急課や消防総務課を経験してきました。様々な支援制度もあり理解し対応してくれる職場なので、育児・仕事に専念できています。今後は、子育ての経験も活かしつつ再び現場でも活躍できるようなかっこいいママを目指したいです。
幼い頃、父と叔父は消防団員として活動していました。二人が消防車に乗る姿は幼心にとてもかっこよく思え、消防という仕事に憧れを持ちました。高校3年生の進路選択の時、幼い頃から憧れを持っていた消防の仕事がしたいと思い志望しました。
入庁し、2年間は警防隊として現場で消火活動に務めました。警防隊での仕事はやりがいを感じましたが、その後救急現場では女性というメリットを活かせるのではないかと思い、救急隊を希望し、配属されました。患者さんへは細かい気遣いや接遇を大切にしています。特に女性の患者さんと接するときは安心感を与えられていると思います。救急隊として活動していると消防士は救命の最前線だと感じました。最前線で市民を助けたい、その為にさらに救命のスキルアップを目指したいと思い、現在救急救命士を志望しております。消防は女性でも活躍できる仕事です。後々入職してくる女性後輩のために働きやすい職場づくりに貢献していきたいです。
当初、消防吏員とは違った公務員の職業を志望していました。高校卒業後、公務員科のある専門学校に入り、そのための勉強をしていました。学校では様々な公務員の方から仕事の話を伺う機会があり、そこで消防士の方々たちの話を聞き、消防士という職業に興味を持ち始めました。やりがいがあり、人を助ける仕事に就きたいと考えていた私は消防士の採用試験を受けようと決めました。
消防士は女性の少ない職場ですが、消防署の中には女性も当直できるよう女性専用の仮眠室、シャワー室があり不自由なく勤務することができます。分署にも女性が当直できるよう仮眠室が整備され、働ける場所の幅も増え、徐々に女性が働きやすい職場へとなっています。私もより働きやすい職場となるよう努めていきます。
女性が働きやすい職場環境を整備しています
女性職員が役職や業務内容に関わらずその能力を十分に発揮するためには、働きやすい職場環境づくりが重要です。その一つとして、女性専用の浴室や洗面台、洗濯設備などの女性ユーティリティ整備を消防署や分署の建て替え改修に際して進めてきました。現在では、6施設中3施設で交替制勤務が行えるよう女性ユーティリティの整備が完了し、今後も庁舎の建て替えや改修に併せてさらに拡充する予定です。また、庁舎環境の整備以外にも、女性の執務環境の改善及び妊娠期における母児保護の観点から、ベルトなどで腹部を締め付けることのないマタニティ制服を導入しました。
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