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令和6年度第2回総合教育会議

2025年01月27日掲載

令和6年12月20日に令和6年度第2回総合教育会議を実施しました。

令和6年度第2回総合教育会議

議事録

開会

市長挨拶

(教育総務課長)
 初めに、総合教育会議の主催者であります須藤秀忠富士宮市長から御挨拶をお願いいたします。

(市長)
 改めまして、皆さんおはようございます。教育委員の皆様方には、日頃から本市の文化財行政につきまして御理解、御協力を賜り、心より感謝を申し上げます。
 さて、総合教育会議は、皆様御承知のとおり、教育委員会と市長部局が教育施策の方向性を共有するため協議調整を行うものでございます。本市の教育の課題や目指す姿を共有しながら連携して効果的に教育行政を推進していくものと考えております。
 本日の会議は、(仮称)郷土史博物館についてとなります。教育委員皆様の活発な御意見をお願いいたします。
 また、本会議が教育行政のさらなる充実、発展に寄与することを期待いたしまして、開会に当たりましての私の挨拶とさせていただきます。よろしくお願いします。

(教育総務課長)
 ありがとうございました。
 本日の議題は、(仮称)郷土史博物館についてです。まず初めに、埋蔵文化財センター内を15分程度見学をしていただき、その後事務局から説明とさせていただきます。それでは、よろしくお願いいたします。

議事

(市長)
 それでは、次第に基づきまして議事を進行いたします。
 「(仮称)郷土史博物館について」、事務局からの説明を求めます。よろしくお願いします。

(文化課長)
 本日は、埋蔵文化財センター内を御見学いただき、ありがとうございます。あまり時間がない中でしたが、またお時間があるときにお越しいただければ学芸員からもっと詳しい説明もできますので、そういうことによって新しい気づきや発見があるかと思います。ほかにも収蔵品がたくさんあるのを御確認いただけたと思いますが、それらは市民の皆様に見ていただく機会がなかなかないのが現状でありまして、今後博物館が整備されれば調査研究した内容を展示や解説で市民に伝えていきたいと考えております。
 それでは、(仮称)郷土史博物館について説明させていただきます。郷土史博物館については、令和4年3月に基本構想を策定し、令和4年度に市内13か所で説明を行い、またこれまで文化課主催の講座等の参加者に向けて構想の説明や博物館の必要について説明してまいりました。そして、来年、令和7年度には、次の段階の基本計画策定に進めたいと考えております。本日は、基本構想での目指す博物館の姿について、改めて図や写真を利用して説明させていただきます。皆様にも共通のイメージを持っていただき、来年度の基本計画策定に御理解をいただきたいと考えております。また、令和4年度の説明会などでいただいた御意見を反映した基本計画の方向性と基本計画で決めていく内容についても御説明させていただきます。
 説明に入る前に、基本構想の構成について簡単に説明させていただきます。基本構想は、全6章から構成されております。第1章から第3章は、構想の中心であり、その中で博物館構想の背景や必要性、基本理念、各事業活動の考え方などを示しています。続く第4章から第6章は、2章、3章の理念、方向性等を踏まえ、理想的な博物館の規模等の全体像や運営方法を想定して、それぞれの章において今後、基本計画の中で検討が必要としています。
 本日は2章、3章の博物館活動を中心に説明させていただきます。
それでは、担当から説明いたします。

(文化課職員)
 引き続きまして、説明をさせていただきます。
 博物館の基本構想第2章—1では、基本理念をお示ししています。基本構想の中では、基本理念を「富士宮市の歴史・文化を学び未来を拓く、人づくりの拠点」として事業活動をお示ししています。目指す博物館の姿は、市民が富士宮市の歴史・文化に親しみ理解を深める機会を通して、郷土富士宮市への愛着と誇りを持ち、自分自身の豊かな未来に向けて行動できる、また富士宮市の将来に向けて行動できる人づくりのために探求心を刺激し、多様な学びや体験を生み出す場としました。
 ここで、富士宮市の歴史・文化について少し説明をさせていただきます。富士宮市は、富士山の裾野の一部に位置しておりまして、富士宮市の歴史・文化の多くは富士山に由来すると考えることができます。富士山の裾野を通る山梨と静岡を結ぶ街道沿いでは、様々な歴史的な出来事が繰り広げられてきました。
 また、富士山は豊かな水や自然など私たちに多くの恵みを与えてくれますが、一方で水に恵まれない地域では、水を得るための苦労ですとか、噴火や土砂災害など自然災害による脅威をもたらしました。富士宮の先人たちは、富士山から恩恵を活用し、脅威に対応しながらこの地で生活を営み、今の富士宮市の礎を築いてくれました。
 富士宮市の歴史・文化を知り、また先人たちが感じた富士山への思いや富士宮への思いを感じることで、富士宮市に誇りを持って、将来に向けて行動できる人づくりができると考えております。
 博物館の基本構想第2章—2ですが、市民と共につくる博物館として、博物館の役割をお示ししています。博物館は、人づくりの拠点となるために、3つの役割を市民と連携し、市民とともに進めてまいります。
 まず、博物館の対象者は、市民やそのほか多様な利用者になります。博物館の役割を「出会い・発見の場」、「探究・創造の場」、「歴史・文化の中核」としました。博物館といいますと、敷居が高く感じる方も多いかもしれませんが、歴史・文化以外のことが好きな方でも見てみようかなと思える企画展示を行うことで、富士宮の歴史・文化を知るきっかけになります。例えば富士宮駅伝の歴史であれば、全国的な駅伝の歴史と富士宮駅伝がどう生まれたのか、どう続けられてきたのかを伝える中で富士宮の時代背景を伝えることができると考えています。まずは気軽に訪れて、歴史・文化を知っていただくきっかけの場としたいと思います。そうした中からもっと知りたい、調べたいということを支援していくことで「探究・創造の場」にしていきたいと考えます。
 また、先ほど説明しましたとおり、富士宮市には富士山に由来する歴史・文化が数多くありますので、市民だけでなく、多様な利用者が実際に現地を巡るきっかけを提供したいと考えています。郷土史博物館が扱うものは、郷土富士宮の文化財になります。文化財は、富士宮市の地形や自然などの風土の下、そこに暮らした先人たちによりつくられ、育まれ、守り伝えられてきた歴史や文化になります。
文化財は、指定文化財と未指定文化財に分けられます。指定文化財は、国、県、市がそれぞれの範囲で歴史・文化を知る上で大切であり、確実に守っていくために指定されます。一方で、指定されていない文化財を未指定文化財と呼びます。歴史・文化に関わる幅広いものが対象になります。富士宮市には伝承や食べ物、人物、そのほか地域にある道祖神などの石造物ですとか、方言など歴史・文化に関わるものが数多くあります。市内には伝承などを紙芝居で伝えている富士宮市地域女性連絡会や独自で方言などの調査をしている富士宮市郷土史同好会などの団体がありますので、連携して博物館で扱えればと思います。
基本構想の第3章では、郷土史博物館が行う主な活動を次の7項目で示しています。1、収集と保存、2、調査研究と成果の発表、3、展示公開、4、教育と普及、5、ネットワーク構築と活用、6、情報の発信、7、活動の評価です。
博物館法では、博物館は、歴史、芸術、民俗、産業、自然科学等に関する資料を収集し、保管し、展示して教育的配慮の下に一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資するために必要な事業を行い、併せてこれらの資料に関する調査研究をすることを目的とする機関と定められています。
第3章の事業活動の考え方では、博物館法で定義されているものですが、郷土史博物館の場合、具体的にどのような事業を考えているのかを説明させていただきます。
まず、基本構想第3章の事業活動の考え方の1、収集と保存、2、調査研究と成果の発表につきまして、富士宮市の貴重な歴史文化資源の散逸を防ぎ、未来へ継承していくため、市の収蔵物や市民から受け取ったもの、また購入したものなどを一元的に保存管理します。そのために、収蔵品データベースなどの構築も必要と考えます。データベース化することで、市民が調べたり、学んだりできますが、デジタルアーカイブ化することでより利用しやすくなります。
また、収蔵するための作業の様子や収蔵の様子を見学できるようにすることで、文化財がどのように扱われるかを知っていただけます。
ほかにも富士宮市の歴史文化資源に関する情報を収集、整備、蓄積します。それらを研究材料として活用するため、歴史文化資源データベースとして蓄積しています。
また、学芸員や市民が研究した成果を積み上げていきます。これまで市が発行してきた報告書などをデジタルアーカイブ化して広く公開することも実施していきます。
また、市民の活動に資する調査研究を行ったり、市民による調査研究を支援したり、成果を発表する場をつくっていきます。調査研究やこどもたちの学びの場として広く活用していただきたいと考えています。
続きまして、基本構想第3章、事業活動の考え方の3、展示公開になります。展示は、大きく常設展示と企画展示に分かれます。常設展示は、富士宮市の全体像を概観する展示や市の特徴的なテーマを取り上げて展示することを考えています。また、実際に現地を訪れるきっかけとなるような展示も想定しています。
企画展示は、年に数回、学芸員や市民の調査研究の成果を発信する場になります。展示は、富士宮市の歴史・文化の入り口として親しみやすいものとしたいと考えています。誰もが等しく楽しく学ぶことができるものにします。また、最新のデジタル技術などを活用して、分かりやすく楽しめる展示を行いたいと考えております。
資料は常設展示の総合展示の例になります。富士宮市の歴史・文化を見ていきますと、富士山によって特徴づけられていることが分かります。地質や地形の説明を図や映像を使って説明します。例えば富士山の成り立ちなどもその一つになります。また、年表で先史の時代から現代までの出来事などを紹介します。
次に、テーマ展示です。こちらは縄文遺跡になります。富士宮市には国史跡の大鹿窪遺跡をはじめ、縄文時代などの遺跡がたくさんあります。これらのできた場所なども富士山の噴火などが影響しています。例えば大鹿窪遺跡では、溶岩による地形を活用した遺跡で、縄文時代の初期の人が定住を始めた頃の遺跡になります。なぜそこに住み始めたのか、縄文時代の遺跡の移り変わりなどと富士宮の歴史、自然との関わりや発掘された土器の分析からどのようなものを食べていたかなどの調査で分かったことを展示で伝えていきます。
次に、テーマ展示の例としまして、街道と往還の歴史・文化になります。山に囲まれた内陸と海側の土地を行き来するために、富士山と天子山地の間である富士宮市には、平安の頃から静岡と山梨を結ぶ道が通っていました。この道を利用して様々な歴史上の出来事が繰り広げられてきました。鎌倉時代には、源頼朝が交通の要衝で狩りを行う中、富士宮市北部、現在の上井出周辺になりますが、こちらが狩り場として選ばれまして、巻狩が行われました。山梨と静岡を結ぶ道は、鎌倉時代から甲斐、駿河の国を結ぶ道、中道往還として利用されました。道沿いには宿が造られました。根原地区や上井出地区は宿場でもありました。
室町時代以降、富士川の東の地域、富士郡は東西の政治的な境界地域でした。室町時代には西の室町幕府と東の鎌倉府が、戦国時代には周辺の戦国大名である今川、武田、北条氏が支配権をめぐって争いました。明治になると、吉原と大宮の間で馬車鉄道が開通しました。このほかにも富士山の自然との共存として湧水を利用した産業の歴史、用水開発の歴史、富士山麓の開拓などもテーマの候補となります。
次に、現地を巡るきっかけとなる展示です。富士宮市では、24の歩く博物館のコースや世界文化遺産富士山の構成資産が6つあります。博物館ではジオラマなどで全体を把握していただき、実際に現地を歩いてもらうきっかけとなるような展示になります。歩く博物館のコースのうち、浅間大社の周辺には数多くの見学ポイントがありますので、例えば中心市街地に博物館ができた場合には、周辺の飲食店の店舗なども併せて紹介することで、街中の回遊性が高まると考えられます。画像は他市の基本計画から引用したものですが、地図やジオラマなどで場所と内容を示したりするものになります。
次に、デジタル技術を活用した展示の例です。高精細なモニターを使用した鑑賞システムで文化財の細部を確認したり、自分の見たいところをじっくり楽しむことができます。また、VRやARといった技術で体験型の展示を楽しめます。こういった最新技術で楽しめる展示、わくわくする展示なども必要だと考えております。実際にはスペース等の制約が想定されるために、どういった形で実施できるかは分かりませんが、こういった展示も検討していきたいと考えております。
次に、企画展示の例としまして、静岡市歴史博物館のウェブサイトからお示ししております。工夫を凝らして訪れる方の興味を引くような様々なテーマで行われております。企画展を楽しみに何度も見学に訪れていただくことが想定されるため、内容を工夫した企画で多くの方に楽しんでいただきたいと考えております。
郷土史博物館活動の4つ目は、教育と普及です。大人向けのプログラム、こども向けや親子向け、また富士山学習への情報提供、学校の先生と協力してプログラムを開発したりなど、大人からこどもまであらゆる世代が富士宮市の歴史・文化に親しみ、理解を深めるための多様な学びの場として提供をいたします。また、文化財を次世代に継承していくため、歴史文化資源の所有者や管理者に対しての情報提供ですとか、ボランティアの育成などの活躍の場にもしたいと考えております。
こちらは、講座等のイメージ写真です。小中学生への説明や体験型プログラム、各種講座など様々なプログラムを計画して実施してまいります。
こちらは、静岡市歴史博物館の講座のチラシの内容になります。分かりやすい歴史、地域のお話や連続講座、深く調べたマニアックトークなどレベルに合わせて受講できる講座になります。このほか作ったものを持って帰ることができる体験講座などもあります。こどもも大人も楽しんで学べる講座になっております。
次に、郷土史博物館の活動5は、ネットワーク構築と活用です。郷土史博物館は、社会教育の拠点として文化財に関係した活動をしている団体や文化財の所有者など様々な方々と連携して活動していきます。世界遺産富士山に関する情報発信、地域文化の継承と振興に寄与、生きがいの創出、郷土愛の醸成、富士山学習など児童生徒の学習に寄与、施設周辺の歴史・文化の情報発信などになります。また、既存の歩く博物館事業や世界遺産富士山の取組と連携して、市内に数多くある歴史文化資源を巡るルートを紹介して回遊を促進します。市民団体等と連携してガイドツアーなども実施できればと考えます。
郷土史博物館の活動6は、情報発信になります。ウェブをはじめ、様々な媒体で活動をPRしてまいります。
活動7は、活動の評価になります。こちらは、自己評価と外部評価によって活動の検証を行って、運営を改善してまいります。
 基本構想の第4章から6章までは、基本理念、方向性等を踏まえた理想的な博物館の規模等や全体像、運営方法を想定としてお示しして、今後検討を必要としております。
 続きまして、来年度の実施を計画しております基本計画の策定について御説明いたします。まず、先ほど説明いたしました基本構想と新しい基本計画の違いですけれども、基本構想のほうは基本理念や各機能要件の考え方を示しまして、目指す博物館の全体像をお示しするものになります。基本計画は、今後の設計・工事を進めるための基礎となる計画になりまして、基本構想第4章で示したような整備の方法、場所や機能、規模、概算工事費につきまして、内容等の課題や条件の整理を行って必要な要件等を精査した上で修正しまして、より具体的な案をお示ししたいと考えております。
 基本計画は、令和7年度の当初予算に計上しまして、業者による支援を委託しながら進めたいと考えております。また、学識経験者や団体の代表、市民などから成る策定委員会を組織しまして、会議に諮りながら進めてまいります。
基本計画では、基本構想に対していただいてきました市民や委員の意見を反映してまいります。具体的には、まず必要な機能を精査することで施設規模を見直し、工事費用や面積の縮小、それによって中心市街地を含んだ候補地を加えることを考えております。また、埋蔵文化財センター収蔵品の一部につきまして、既存施設を活用した収蔵を考えております。構想では全て博物館の中に収蔵するものとなっております。
 今後のスケジュールにつきましては、令和7年度に基本計画を策定し、令和8年度に建築の基本設計と実施設計、9年度、10年度に工事、11年度に開館という予定になっております。
 また、来年度基本計画を策定するに当たりまして、資料にある具体的な内容を検討していきたいと思いましす。博物館で行う活動内容、展示、収蔵に必要な内容ですとか、面積などを検討して建設場所を決定していくほかに、具体的にどんなことをしていくかという検討を行ってまいります。次の基本設計につなげられるように、より具体的な内容を決定していくものになります。
 説明は以上でございます。

(文化課長)
 基本計画は来年2月議会で予算の承認をいただき、4月からの策定を予定しておりますが、市民や関係者などの御意見をできるだけ伺い、富士宮市に愛着を持ってもらえるような人づくりの拠点として、また市民が何度でも来たくなるような博物館を目指して計画を策定していきたいと考えております。
 説明は以上となります。

(市長)
 事務局からの説明が終わりました。
 それでは、(仮称)郷土史博物館につきまして、皆様から御意見や御質問を伺います。

(教育委員)
 今日は現地の見学並びに資料の説明、ありがとうございました。現地を見るにつけ、現在、富士宮、芝川地区があるのも過去の様々な営みが積み重なり、さらに富士山周辺の厳しい自然状況あるいは富士山を中心とした特徴ある文化というものが脈々と積み重ねてこられ、その上で今の私たちがあるということを実感しているところであります。その上で今回のような郷土史博物館を造ることについては、大変重要なことだと思いますし、むしろ遅かったのではないかと感じております。
 内容的には富士宮の特徴を持った歴史を、1つはこどもたちに、次の世代に伝えるというところが今回の説明にもありましたが、大変重要なことだと思っています。その中で取組とすると、富士山学習を長い間富士宮では取り組んできたわけですので、その成果や研究の発表の場所をぜひつくっていただきたいと思います。
 私が関係しています全国市町村教育委員会連合会の関係の資料の中で、日本中の各教育委員会の関係者あるいは教育長のなどがお話になるのは、やっぱりその地域のふるさとに育つこどもたちが友達や先生、地域の人から様々な歴史・文化をその場で学ぶことによって、その子たちの非常に人生を左右するような印象を与えることができ、それが次の教育を担うこどもたちにもなるし、あるいは地域に帰ってくるというようなことをこれからも進めたいし、実感としてはそういう感覚を持っているというようなことが機関紙などにも書かれています。そういったことを踏まえますと、やはり富士山学習でやったことをいつ帰ってきても、いつ行ってもこの郷土史博物館に行けば、また見ることができる。大人になったときにそのように感じられるような富士山学習を中心にした空間をぜひつくっていただきいと感じた次第です。
 それから、基本構想第3章の5、博物館活動、ネットワークの構築と活用とありますけれども、やはり今の段階で県が運営する藤さん世界遺産センターとの関係は非常に重要ですし、それから富士宮ならでは、あるいは富士宮しかできない関係があると思います。そういう意味では役割を分担して、相互の行き来ができるようなネットワークが示されるということも非常に重要な点だろうと思います。
 先日、富士山の曼荼羅に関して、静岡県市町教育委員会主催の研修会に富士山世界遺産センターの大高教授に来ていただいて、説明していただきました。静岡県の人たちは曼荼羅があることも知らないし、その中で営まれているその地域の人たちの、例えば網を使って富士山の河口で魚を捕っているとか、あるいは村山に至る道はどういう道だとか、その中で一般の方々の生活も描かれている曼荼羅を皆さんに伝えることができていません。そういったことを思うと、それを研究している藤さん世界遺産センター、それからそれを紹介するようなエントランスとしての郷土史博物館という関係性も非常に重要だと思います。
 その中で今回、その辺りがうまくまとまっていることとして、回遊の促進にかなりポイントを置いていただいています。これは非常に重要なことで、富士山世界遺産の構成要素が幾つもあるのは富士宮だけなのです。そういった部分と、それから藤さん世界遺産センターを回遊できるような機能の一部を郷土史博物館がエントランスとして持つというようなコンセプトもぜひ必要ではないかなと考えています。
 これは個人的な考えですが、やはり富士宮の入り口として、玄関部分にないとエントランスの意味がないと思います。そういったことからも機能とか、あるいはコンテンツをどうするのかということのほかに、その場所的なものもぜひこの基本計画の中ではネットワークの一部として、エントランスとしての存在を表すような場所あるいは施設なども考えていく必要があるだろう感じたところです。

(教育委員)
 施設見学を通じて内容はかなり充実していまして、やはり埋蔵文化財センターについてもそうなのですけれども、地域の方に多く知っていただくということももちろん大切ですし、同時に今、小学校低学年の若いときから、この富士宮の文化財をもうちょっと知っていただきたいという気持ちがあります。そのためには、まずこどもが少なくなってきて空き教室が出てきていますので、そういったところで、小中学生が住む地域の文化から始めて、今までもやっていると思いますが、富士山学習をばねにして、その最終的な到達点が埋蔵文化財センターに収蔵されているものになってくるという順序になると、小さいときからの地域に対する考え方、それと富士宮市の歴史がいかに古く、そして富士山という信仰を基にしていろんな文化が成り立っているというものに関して、議論をしながら、富士宮市のよさを知っていただくということと同時に多方面からくる方に対して、富士宮市のよさをもっとPRできるのではないかと思います。
 今まで小学生ですと、登呂遺跡から古来の生活風景、文化というものを知るのですが、それ以上にこの富士宮においては様々なものがあるのではないかと思いますので、外の方々にもしっかりとした富士宮市のよさを知っていただくためにも、いろいろな方々が来やすい場所を目指していっていただければと思います。

(教育委員)
 今日初めてこちらを拝見させていただいたのですが、説明をしていただきながら、実際あるものを見るという体験ができて大変興味深く拝見させていただきましたし、とても楽しめる体験だと思いました。
 やはり郷土の歴史を知ることによって、今自分たちが住んでいるところにも愛着を持って大切にすることもできるのではないかなと思います。また、実際に見て、聞いて、体験するということが、こどもたちにとって、今後も人づくりという点からしてみても、大事なことではないかなと思います。温故知新という言葉があるように、古いものから新しい発見をしていくことができることだと思っています。
今後の人口減少なども考えると、やはり残された様々なものを保存して後世に伝えていくということが大事なことだと考えています。そういった残されたものだけではなく、例えば富士宮ですと秋祭りなど行事においてもやはり各地域それぞれに違ったものとして残っているものもありますので、そういったものも発信できるような場所になってもらえたらという思いもあります。
あとは、こどもたちがやっている富士山学習が、今は学校での発表という形になっていますが、そういったものの発表がより市民の方々、あるいはほかから観光されるような方々に見ていただけるような環境づくりというのも、こどもたちにとっても励みになると思いますし、またそういう場ができたらうれしいなと思います。
あと、今日の説明で、デジタル化の進め方も大切なのかなと感じています。先ほど他の委員もおっしゃったように、ネットワークの構築というところで、現在いろいろな団体がそれぞれの発信をしているところもあると思うのですが、やはり横のつながりがあると、利用者、探す側にとってはとても利用しやすい場所になるのではないかと思うので、その点にも力を注いでいただけたらなと思います。

(教育委員)
 よろしくお願いします。私の友人で40代の方がいらっしゃるのですけれども、埋蔵文化財センターからのお便りをすごく楽しみにしている方がいて、市民の中にも興味関心を持っていらっしゃる方がたくさんいるだろうなと思います。前回の定例教育委員会の中で教育長から、高校生議会の御質問に丁寧に答えられた様子を伺って、その中にも文化、富士宮を誇りにしてもっと学びたいという御質問があったかと思います。今日の学芸員の丁寧な説明を聞きながら、わくわくしてくる自分がいることを発見しました。百聞は一見にしかずで、それから百考は一行にしかずという言葉がありますけれども、本当にここへ来てお話を聞いて広がっていくものがあるのだろうなと思いました。
 また、今日御説明を伺いまして、私が議会等の答弁の中でも拝見をした言葉なのですが、基本構想の中に人づくりの拠点という文言を置いてくださいました。それが何よりもうれしくて、人を育てる、古いものを飾るだけではなくて、これから未来へ巣立つ市民を思って育てていこうという意識が、この言葉の中に込められているのだろうなととても期待をしました。
 指定文化財だけでなく、未指定文化財もやはりきちんと守ってやってくださっているのだなと思いましたが、一方で私は文化連盟に所属していまして、去年から茶道の会長をさせていただいているのですが、事務局としてやはり舞台発表等一日中拝見させていただくことがありまして、なかなか高齢化が進んでいるなと思いました。これから富士宮の文化はどういうふうに守られていくのだろうと思ったのですが、今、皆さんがおっしゃったように、人づくりの拠点として今日修復の場を見せていただいたのですが、それもすごく興味深くて、こどもが訪れたらキャリア教育の一環につながるだろうなとも思いました。
おそば屋さんがよくおそばを打つ姿を見せてくださったりするのですが、そういう仕事があるのだという発見にもつながりますし、それから若い人を育てる富士山学習の御意見をいただきましたが、発表できる大きな無駄とも思えるような空間で文化の発表ができたり、こどもたちが富士山を足下に置いてそこから感じ、学び取ったことを発表する場として、コロナ等もあって各学校区での富士山学習の発表になっていますが、いつか郷土史博物館で発表したいなと思えるようなつなぎがあると、多くの人に発表を見ていただけて、本当に意見交流の場だとか、こどもたちが真剣にいろんな人を使い、デジタルを使って学び取ったことをつなぎ合わせて富士宮はこれからどう発展していったらよいかを真剣に語り合うあの場を皆さんに見てもらいたい。つまり成長する郷土史博物館になるのではないかなと思っています。それがまた難しい古文書も読み解けない人々のためにバーチャルだとかいろいろな視覚を利用した新しい見せ方もあります。国立科学博物館がとても好きでよく行くのですが、十数年前に大きくリニューアルしたのです。そうしたら、剥製の見せ方から何から、動物の進化の歴史をこどもたちに面白く、感動や驚きとともにいろいろ見せていく手法を取って、体験型の博物館になったことで、仕事で行くこともありましたけれども、個人的にもまた訪れたりしながら、多くの人に見てもらいたいというような見せ方を工夫してありました。そういったすばらしい郷土史博物館は、この地に必要なのだろうなと今日も説明を聞いていてとても思いました。
 経済も産業も観光も市長はすごく大事にしてくださっていますが、一方で文化とこどもたち、そして市民の誇りも大事にしているのだなと私は今日のお話を聞いていて思いましたので、それは経済的な発展だけではなくて、見えない部分の文化や誇りというプライスレスの部分にもやはり重きを置いて市政を進めていくという考えにはすごくうれしく思っていますので、そういった観点で皆さんのいろいろな意見を吸い取って、傾聴の姿勢で行政の皆さんが動いてくださったことにも非常に価値のあることだと思っていますので、今後非常に楽しみにしていきたいと思っています。ありがとうございました。

(市長)
 今4人の委員からいろいろと御意見を伺いました。まだ言い足りない部分もあると思いますので、もう少し皆さんの御意見をいただきたいと思います。

(教育委員)
 各委員からお話を伺って、皆さん同様の感覚を持っていらっしゃると感じました。それで、今日現場を見て思ったのは、前から教育委員会で一番心配しています収納庫としての機能に関して、直射日光を避けなければいけないとか、あるいは温度管理が必要だとかという話もありましたし、そもそもこの地域が洪水の場合に危険な地域であるということですので、これも一刻も早く収納機能を持った施設に移転するということが非常に重要だろうと改めて感じました。
 もう一つは、すばらしい文化財が出土したり、あるいは今のところまだ残されているということですけれども、各地を行きますと、そういったものがどこでもあると思いますが、富士宮で特別なものでもない限り、展示しても仕方ないではないかというような考え方もあると思うのですけれども、私はそうではないと思うのです。どこへ行っても同じものがあって、この日本が成り立っているわけだから、どの地域でもその地域の文化財、つまり先人たちが培ってくれた道具とか、あるいは文化、有形無形なものを大事にするということが、どこの町にもあってもいいのだろうと思います。そういう意味では、あまりその富士宮ならではというところだけに目を向けたトピックスを狙うだけではなくて、今まで皆さんがやってきた地道な活動をそのまま展示できるような、あるいはその活動がよりうまくいくようなスペースとか、あるいはそういう機能も併せて持つ施設にぜひしていただきたいと思います。

(市長)
 今いいことを言ってくださいました。どこにでもある、どこにあってもいい、それが文化なのですね。ありがとうございます。
 他にどうですか。

(教育委員)
 全く同意見でして、やはり富士宮のよさというのは、他にはないやっぱり伝統文化があります。やはりその長い歴史の中でこの富士宮の中では富士山の水を利用した産業が非常に多いので、その辺りに関しても、やはりそれに見合う文化財を展示することと、それといかにこの文化財を保存していくかという中においては様々な苦労もあります。なおかつ、市外からの方にもそれをゆっくり見て富士宮のよさを知っていただくということが文化財の発展、市の発展につながってくると思いますので、そのところを加味したような形での展示をしていただきたいのが要望でございます。

(教育委員)
 全く皆さんと同じような気持ちでいるのですけれども、ほかのまちへ行ったときに、やはりその土地の歴史が分かるようなところにも行ったことがありまして、残されたものを展示し、さらにそれから地域に伝わるもので体験ができるような施設が併設されたりしているのを見たことがあるのですけれども、そういった形で市民だけでなく、観光でいらっしゃった方にも楽しめるような、そういう取組というものが大事になってくるのではないかと思います。

(教育委員)
 郷土史博物館は本当に市の玄関口にあったらいいなという思いがあって、最近では、団体の方、インバウンドも増えてきましたし、こどもたちも外国語ハンドブックの活用の場も増えてきていいなと思っています。観光バスを降りて富士山世界遺産センターに行って、その足で歩いていくと焼きそばの香りを嗅ぎながら行けるような場所にあって、振り返ったら水に映る富士山が見えて、その間にはあまり知られていないかもしれませんが、御田植祭の湧水があって御田植で儀式をするところがあるのです。そんなところもふと隠れた名池でのぞいていただいたり、お水を飲んでいただいたりするところが富士宮の中心にあって、やはり文化に触れる施設や名水からできるいろいろなおいしいものもたくさんあるので、そんなものも体験していただけたらいいなと思っています。それは言うはやすくて、それを行う行政の皆さんの御苦労は計り知れないかなと思いますが、かなうのであればいいなと思っています。

(市長)
 バスを降りたら富士山が見えて、焼きそばがあって、郷土史博物館があると、なかなか面白いですね。
 もう全ての感覚を詰め込んで体験ができるようなまちになるのかなと思います。
 それでは、当局のほうで申し上げたいことはありますか。

(文化課長)
 いろいろな御意見、ありがとうございました。これから基本計画ということで積み上げていって、いろいろ決めていくわけなのですけれども、博物館を建てて本当に開館までいくのはかなり道のりが長いと思います。文化課とすると、やはりできた後にどんな事業をやって、皆さんに喜んでいただけるか、もう一回足を運んでいただけるかというところが、その後すごく大切だなと思っています。
 今皆様がこういうふうな形で利用していきたいという意見をいただきましたので、やはりそういったことをできるような施設も基本計画の中では考えていきたいなと思っておりますので、今日は本当に貴重な意見ありがとうございました。

(市長)
 それでは、教育長お願いします。

(教育長)
 今日はありがとうございます。私も埋蔵文化財センターに来るのは初めてで、いろいろなものを見させていただいて、説明を聞いて、そして文化課からの郷土史博物館の説明も聞いて、本当にわくわくしながら、こういうことが実現できたらすばらしいなというのが本当に率直な意見です。
 教育委員の方々の御意見を伺いながら、私自身の考えもお話をさせていただきたいと考えています。私もこの郷土史博物館は、ぜひとも実現したいと考えております。その理由は、委員の皆様の御意見と重複するのですけれども、大きく二つだと思っています。
 一つは、富士宮市のためにというところです。構想の中にもありますように、富士宮市に住んでいる地元の人たちはもちろんですけれども、ほかのところから来る方について、当然観光で来る方も含めて、多くの人たちが博物館を訪れて、富士宮のことを実際に見て知っていただくということは、教育長の立場でなくても一市民として、それは実に喜ばしいことだなと思っています。雄大な富士山の麓で育まれた富士宮の歴史・文化を多くの人たちに知ってもらえる、学んでもらえるという、そういう場ができるということは、富士宮市の文化レベルもさらに一歩も二歩も先に進めることにつながるのではないかなと期待しております。
 二つ目の理由としては、何といってもこどもたちのためにということで、現在こどもたちの教育に対して直接アプローチできる大きな教育環境資源になるのかなと思っています。4人の教育委員それぞれに出てきた言葉で富士山学習というのが、やはりこれまでこどもたちが取り組んできた学習があるのですけれども、この施設の中で学習センター、それから情報センターとして学ぶ場にもなるし、それから発信する場にもなるということで、学びの場、発信の場になるということは富士山学習にかかわらず、こどもたちの学びのとても大きな環境資源になるのではないかなと感じています。
 委員からもお話しいただきましたけれども、高校生議会の富士宮東高校の生徒が富士山について学ぶ機会についてということを質問する中で、富士山の麓に暮らす私たちは、富士山の歴史や文化、噴火などの危険性なども含めて富士山のことをもっと知ることが大切だと考えます。そこで私は、市内の小学校や中学校のこどもたちが富士山のことを学ぶ機会を増やすことを提案しますという、そこに住んでいる高校生がそういう話をしているということもあって、そういった意味でもこどもにとって必要な施設なのではないかなと感じました。
 それから、今のこどもたちではなくて、未来への投資という意味では、今こどもたちが富士宮から出てしまって、富士宮に戻ってこないという状況もある中で、先日は高等学校の在り方検討委員会に市長と一緒に私も出させていただいて、やっぱりこどもたちが小学校とか、中学校、高校それぞれが地元にどういった企業があって、どういう魅力があるのかということを若いうちから知ってもらう必要があるというお話も市長からしていただきました。富士宮の文化についても、それはこどもたちにとっての大きな郷土への愛着、誇りを醸成するような場になるかなと思っています。若いうちから富士宮はすばらしい歴史のある文化のまちなのだということを知ることによって、こどもたちが富士宮にさらに愛着を感じてもらって、出ていく子はいるかもしれないけれども、また富士宮に戻ってきたいなという思いにもなる可能性もあるのかなと期待しているところです。
 いずれにしても、「富士山を心に、夢をもって生きるこども」というのが富士宮市が育てたいこども像ですので、それを実現するために、この郷土史博物館というのは大きな後押しになるのではないかなということを感じている次第です。皆様と一緒に実現に向けて邁進していけたらなと思いますので、御協力よろしくお願いいたします。
 皆さんからいろんな御意見いただいて、メモしているうちにいいことばかりだなと思いました。皆さんの御意見を聞くと、本当に必要な施設なのだと思います。このことによって歴史を知り、文化を知り、そして将来の富士宮市のありようも語られるような、そういう素材としてすばらしい環境にあると思っています。場所はなるべく街中がいいだろうと、正面玄関といいますか、市民が集まりやすく情報発信しやすい場所がいいのだろうと思いました。

(市長)
 当局側に聞きたいのですが、先ほどからの説明を聞いていて、こんなに資料があるのであれば、郷土史博物館を進める予定は待ったなしだと思うのです。この資料は多くの市民に配布する必要があると思うのです。これからの展開としてやっぱりできるだけ大勢の市民に分かってもらって、議員にも理解してもらって、博物館の必要性を感じ取っていただきたいのですけれども、教育委員会としてこれから基本計画を予算として出す中で、やっぱり一人でも多くの議員に分かってもらうような手だてをやっていただきたいと思うのです。
 これはもうあくまで市民のため、また外から来る観光客のため、またいろいろな学術的にも学ぶ人のためにも郷土史博物館が必要だと思うし、富士宮市にはやはりよそにない富士山があるのです。この富士山とともに生きてきた文化、歴史、生活、そういったことはよそにはない、かけがえのない文化の存在だと思っています。これを大いに知らしめる必要があると思います。
 これから、予算を通して、基本計画や実施設計など大変な道のりがあると思いますけれども、何としてもこれを実現させたいと思いますから、皆さんの御協力も得ながら市民にも開くことになるのですけれども、そこら辺の考えについて今後どういうふうに考えてもらうのか、お聞かせ願います。

(文化課長)
 今、文化課では、博物館ともう一つ、文化財保存活用地域計画というものもつくっております。そういったところで地域の文化財なども分かってくるものでもありますし、実際いろいろな団体とお話ししたり、地域のお話をしたりしています。今その計画を皆さんにもう一度説明して、御意見をいただくような場を各団体と持っておりますけれども、そういった際にこういった博物館のことについても、改めて説明をさせていただいております。
 今のところ今日の資料を使っての説明はやっていないのですけれども、市長のほうからいい資料だと言っていただきましたので、こういったものを使いながら団体のほうに説明をしていきたいと思っておりますし、高校会議所とか、若い世代の方たちの意見も取り入れるようなことで、説明をしながらこの構想の部分を理解していただきながら進めていきたいと思っております。

(市長)
 ぜひよろしくお願いします。とてもよくできています。
 何かほかに言い足りない人はいますか。

(教育委員)
 小学校の社会科の地域学習資料を読んでいるのですが、すごく面白いです。中学校版も読みましたけれども、小学校も面白い。ある意味この歴史の部分だけでもジオラマを映像にしていただいて、小学生用ですから非常に分かりやすいのです。この歴史の部分だけでもそれを作っていただくと、来た人たちが理解してくれるなと感じたものですから、もしできたらお願いしたいと思います。

(教育委員)
 観光地に行くと、こども用の学習資料を市の教育委員会で売っているのです。例えば、吉田松陰館で買ってきたこともあるのですけれども、普通にそれを売っているので、読みやすくて、丁寧な言葉で難しいことをきちんと説明してくださっているので、売ったらとも思います。

(教育委員)
 先生方も本当に努力していただいて、中学校と小学校と隔年で改訂してくれています。これは非常に面白いです。市民の皆さんに読んでいただきたいと思うくらいです。

(市長)
 ありがとうございます。さて、まとめさせてもらいますが、まずこの埋蔵文化財センターを見学して、収蔵品の数々が大切に保存されている状況を確認させていただき、すばらしいものが数多くあることが分かりました。ぜひ市民をはじめとした多くの人に見ていただき、富士宮市にはこんなすばらしいものや歴史があることを知っていただきたいと思います。そして、富士宮市に誇りを持っていただきたいと改めて感じているところでございます。
 そのためにも、現在進めている(仮称)富士宮市立郷土史博物館構想を実現させ、多くの市民に富士宮市の歴史を再認識していただきたいと考えております。
 今後取り組んでいく博物館基本計画では、博物館の施設整備計画をはじめ、立地、収蔵、展示、管理運営などの内容を策定委員会に諮りながら決定してまいります。小中学校の児童生徒には、何度も楽しんでいただき、また学びの拠点となるような施設にしていきたいと思います。
 今後も教育委員の皆様と連携し、共通の認識を持って博物館の実現に取り組んでまいります。皆さんの応援をよろしくお願いいたします。
 以上で本日の議題についての協議は終了いたします。皆さん、ありがとうございました。

閉会

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