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芝川のりの保護・育成に関する研究

2017年07月26日掲載

「芝川のり」の生育環境の調査と、育成するための環境条件に関する研究について掲載しています。


希少なカワノリ「芝川のり」希少なカワノリ「芝川のり」

富士宮市では、フードバレー推進事業のひとつとして、「日本大学芝川のり研究会(代表:石川元康准教授)」に事業を委託し、“地域資源”の活用による地域活性化としての利用を目的に、「芝川のり」の生育環境の調査と育成するための環境条件に関する研究を行っています。

研究内容

「芝川のり」の実態調査

「芝川のり」の育成実験

幻の「芝川のり」

富士宮市内の清流で自生する「芝川のり」は、淡水産の緑藻の一種である「カワノリ」のことで、色は純緑、味は甘みがあり貴重な味の逸品として珍重されてきました。
室町時代や江戸時代には幕府、朝廷に献上されていたというほど古くから富士宮市の特産品として知られ、昭和20年代までは30~40cm程の大きさの「芝川のり」が年間5,000枚近くも生産されていました。
しかし、今では収穫量が激減し、「幻のカワノリ」と言われるほど大変貴重なものとなっています。

「芝川のり」の生育

「カワノリ」は、栃木県から九州までの太平洋に流れる河川上流部の特定の箇所だけに生える特異性があり、生育する条件は、

  1. 水温が通年8~15℃と低いこと
  2. 流速が秒速0.5m以上であり、特に秒速 1~1.5mでよく成長すること
  3. 日当りのよいこと
  4. 水深30cm以下であること

富士宮市で生育している「カワノリ」は「芝川のり」または「富士のり」と言い、室町時代から希少価値的特産物として献上品とされていた歴史がありますが、近年では種々の理由により生育場所が荒廃し、その採取量は減少しており、特産品としての商品化が困難な状況となっています。

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