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令和7年1月 富士宮市教育委員会定例会(議事録)

2025年02月26日掲載

令和7年1月 富士宮市教育委員会定例会の議事録を掲載しています。

日時

令和7年1月23日(木曜日)
開会:午後1時30分 閉会:午後2時38分

場所

市議会第1委員会室

出席者

教育長、教育委員及び説明のための事務局職員

会議

議事日程

開会

令和7年1月定例会の開会を宣告し、会期を1日として決定。

第1 会議録署名委員の指名について

会議録署名委員に、輿水委員及び深澤委員を指名。

第2 教育長報告

 はじめに、新年の挨拶としまして、「こどもたちの幸せのために」ということで、1月1日の岳南朝日新聞に教育長の年頭所感として寄稿させていただきました。自分の思いを書かせていただいた中で、今年、私としてはウェルビーイングの実現を大事にして教育行政を進めていきたいと思っております。その中で、校長会等で校長先生方にはウェルビーイングの実現のために三つのことに努めてまいりたいということでお話をさせていただきました。一つ目はこどもたちに身につけたい資質、能力を育成すること、二つ目として多様性を尊重し、個に応じた寄り添った指導で、誰一人取り残されない環境づくりに努めること、そして三つ目に学校における働き方改革を推進すること、こういったことでウェルビーイングの実現に努めていきたいということでお話をさせていただきました。目の前にいる先生が元気でなければ、こどもたちも元気になれません。学校が、こどもたちと教職員が共に生き生きと過ごす場所となりますよう、さらなる御理解と御協力をお願いいたしますということで、新聞を通して保護者の方や地域の方にお願いをさせていただいた次第です。内容はまたお読み取りください。

 続きまして、インフルエンザ等の感染状況についてです。昨日までの出席停止者数調査になりますが、1月22日水曜日の時点では、富士根南中学校の一クラスがインフルエンザ感染者多数ということで、火曜日、水曜日の二日間、学級閉鎖という措置を取らせていただきました。今日から学級閉鎖が解除されましたが、インフルエンザの感染者数が32人と増えている状況ですので、少し気になっております。また、明日、西小学校の一クラスで、学級閉鎖の措置を講ずるということが決まっております。市内全体でインフルエンザが流行しているということで、注意してまいります。

教育委員報告

(教育長)
 ここで、議案の審議に入る前に、教育委員報告がお二人からございますので、お願いいたします。

(教育委員)
 1月16日の午後1時15分から4時40分まで、オンラインで文科省主催の令和6年度市町村教育委員会の研究協議会が開催されました。
 二つの分科会に参加しまして、一つ目は、更なる働き方改革、処遇改善、学校の指導・運営体制の充実の一体的な推進についてということでテーマでありました。二つ目は、学校部活動の地域連携や地域クラブ活動への移行についてということでありまして、二つ目の分科会につきましては私が進行役ということで御指名をいただきましたので、会の進行をさせていただきました。
 一つ目の分科会の報告ですが、全国の教育長・教育委員に参加をしていただきまして、その中で、ぜひ皆さんにお伝えしたい点がございましたので、報告させてもらいます。宜野湾市の教育長が発表されました中に、各学校に産業医を選任しており、校内の安全衛生委員会を開いているという報告がありました。この校内安全衛生委員会というのは、労働安全衛生法に基づく各事業所における安全衛生に関する法律に基づいているということだと思うのですけれども、私の認識では、製造業だったり、現場のある建設業だったり、それからサービス業だったり、様々なジャンルがあるのですけれども、全ての働く方々に対して対応すべき内容ではありますが、学校教育に関してそのようなことが書かれていないと思っていました。
 宜野湾市では、10年程度その議論をして、実際今は設置して、そして産業医の下に職場の安全衛生に関して対応しているというお答えがありまして、法律による解釈がどうかということも時間がないものですから、あまり聞かなかったのですけれども、もう10年以上そういった取組をやってらっしゃるということで、かなり実績が積み上がっているのだろうと思われます。特にメンタル不調の先生について、産業医からいろんなアドバイスをいただいて、そして早めの対応をしているということで、これは全体での議論まで広がらなかったのですけれども、大変着目すべき内容だと思いました。
 労働安全衛生法によりますと、50人の事業所が一番小さな組織としています。そうすると、学校で50人の教職員がいらっしゃるという学校は、大きな学校しかないのだろうと思われるのです。富士宮市の場合は1校か2校程度だと思いますので、必ずしもこの法律の適用条件に合っているわけではありませんが、働き方改革を進めるに当たって労働安全衛生法の考え方も当然取れるべきだというふうに私は思っております。したがって、事例は少ないのだろうと思いますが、今後ぜひ他市の状況等を調査して、必要があれば、ぜひ富士宮市でも具体的内容について進めていただきたいと考えているところです。
 特に安全委員会と衛生委員会というのは組織が違うのですけれども、一つにして運営しているということも特筆されるべきですし、それから法律の内容を見ますと労使同数の委員会という設定になっているのです。だから、学校の場合にはどのような構成なのかなと疑問に思うところでありますが、いずれにしてもそういった情報がありましたので、ぜひ研究していただきたいと思いました。
 もう一つ、同じ宜野湾市ですが、同様にスクールロイヤーの具体的な配置を予定しているということで、費用につきましては市の単独で、教育委員会に1名のスクールロイヤーを契約するという方向に決まったそうです。よく問題になります弁護士が関わるいじめの第三者委員会については、どこの市町村や県においても設置されているわけですけれども、それとは違う形でのスクールロイヤーですので、具体的な例で言いますと、保護者からの様々な要求だったり、あるいは第三者委員会に対しての考え方を法律的立場で相談をしたりというような、いわゆる学校側に立った弁護士として契約するということで、宜野湾市の提案で沖縄県全体がその方向になり、それから各教育委員会に1名ずつ配置するというようなこともお話ししていましたので、世の中の様々な問題に対してそのような形で取り組んでいることについて、ぜひ皆さんにお伝えしたいなと思ったところであります。
 それから、二つ目の部活動の地域連携についての分科会でございますが、これにつきましては、進行役として全体のまとめもやらせていただいたのですけれども、特にその中で、学校教育課からも話がありました部活動指導員の会計年度任用職員としての採用について、全国ではどんなふうに考えているのか、あるいは国の考え方はどうなのかということについて皆さんにお聞きをしたところでありますが、残念ながら分科会に参加した教育長、教育委員の方々は会計年度任用職員の採用についての認識があまりなかったものですから、直接的な回答はありませんでした。
 それで、全体のまとめとして国に話した内容は、富士宮市を含めて会計年度任用職員の任用に関しては1週間あたりの時間制限がある中で、その方が適任と思われたけれども、雇用条件が厳しいことにより採用がうまくいかないというようなことについて、国はどんなふうにお考えですかと質問しました。そうすると、国もそのような会計年度任用職員としての任用についてあまり認識がなく、質問に対してタイムリーな回答にはなっていませんでした。
 その中で一つ言っていたのは、職員の兼職兼業についてはしかるべきルールがあるので、それに基づいて土日の指導員などの任用も可能だと考えていますというようなことはおっしゃっていました。もともと回答を求めていた会計年度任用職員の身分の取決めによるところのハードルという点については、全国的に具体化する問題として上がっていませんでした。
 それから、各自治体では域内に大学のある市町村が数多くあるわけですけれども、その場合、そこの大学の学生を指導員として積極的に採用している自治体もありましたし、これからそのような形で学生の力を借りたいという意見もありましたので、それについても話をさせてもらいました。その場合、学生の管理責任について、例えば事故が起きたときにどのようにするのかとか、それから学生の身分に関する法的な責任能力とか、そういったことについても整理をする必要があるのではないかということで話をさせていただきました。
 これについて、国の回答としては、地域クラブの活動は基本的に学校以外の活動や行為だということですので、教育委員会からの責任で全て賄うことについてはいかがなものかとか、そうはいうものの学校施設は基本的に教育委員会サイドの管理なので、そこは各自治体でルールをつくって運用してほしいというような言い方でありました。あまり具体的な回答ではなかったのですけれども、少なくともそのようなことを進める中で指導員の採用の話、それから報酬などの予算の話、これについてはどの市町村も今後どうしたらいいのかというようなことについて課題として挙げていたところですので、共通の課題として皆さんに訴えることができたと考えております。

(教育長)
 ありがとうございます。大変参考になる分科会の協議だったかと思います。
 1点、確認したいことがございまして、宜野湾市の産業医については、労働安全衛生法に基づく職員50人以上というところとは関係なしに、全部の学校に配置しているのですか。

(教育委員)
 そのような話でした。

(教育長)
 そうなのですね。富士宮市でも、安全衛生委員会を立ち上げているというのはあるのですけれども、人数にかかわらずどこの学校もということですと、決まりに沿って学校現場もやっていますので、それ以上のことはやっていないものですから、また参考にできればということと、もう一つスクールロイヤーについては、やはり県のスクールロイヤーを利用してということで静岡県が対応しているところがあるものですから、沖縄県が宜野湾市からスタートして各市でも配置するというような取組が進んでいるというところは大変興味があります。現場の声として、やはり県ではなくて市に配置していただけると心強いというような声もあるものですから、それは研究を進められればと思っています。

(教育委員)
 当市の場合、安全衛生委員会というのを持っている学校はあるのですか。

(学校教育課長)
 50人以上の教職員がいる場合に配置しますが、50人以上の学校が今はありませんので、各学校の保健主事という職が分掌の中でありますので、そういった職員がこどもも含め教職員の健康管理等についても、養護教諭や学校医と相談しながら取り組むというような形にはなってはおります。

(教育長)
 学校医がおりますので、基本先ほどのこどもですとか職員のメンタル等も含めて相談する中で対応しているというのが現状だと思います。
 続きまして、お願いいたします。

(教育委員)
 私は、不登校対策、それから、学校部活動の地域連携や地域クラブ活動への移行についてという分科会に参加をさせていただきました。
 不登校対策については、各市町人口11万人から16万人の市町が集まってグループを設定してあるようですが、デジタル支援教室についてアバターを通じて仮想空間で学習する環境を整えているという内容や、それがよいきっかけづくり、登校へのきっかけになればというお話がありました。
 それから、サポートルームの充実に努めてはいるが、財政支援や人材支援が十分ではないということで、ある程度の成果は見込まれるが、国や県からの予算支援が必要になってくるのではないかというお話もありました。
 それから、教育現場では伴走者として教員が非常に努力を積み上げていると。その中でも教員の業務を超えての関わり方という点で、スクールソーシャルワーカー、社会福祉士を市単独で任用しているという御意見もありました。
 また、フリースクール、民間企業との連携が進みつつあるのですが、やはり費用負担があって、また各家庭の経済的な格差によって不登校の親の負担ですとか、当事者の会を立ち上げるですとか、そういった横のつながりにもなかなか差が出てくるといったお話がありました。
 皆さんの意見を聞きながら、文科省から、不登校の対策の一つとして学びの多様化学校のような提案もあったのですが、私自身は学校の在り方もより多様になればよいなと思いながら、先生方あるいは皆さんのお話を伺っていたのですが、私がこどもの頃は、いずれ役に立つのだから、我慢して今は勉強を積み上げなさいというような学校、学習スタイルだったのかなと思っていますが、今は自分の目標を達成するために何を学んだらいいかという主体的な学びの場を整えていくという考え方に変わりつつ、変えていかなければいけないのだなということを感じながら皆さんのお話を伺いました。
 文科省からは、最後にまとめとしてこのようなお話をいただきました。こども家庭庁等と連携しながら、学校に起因するいじめ、不登校問題は、学校でやはり努力する、改善していくものも必要かと思いますが、一人で抱え込まない体制づくりや足がかりをつくるのが教育委員会の役目であるということでした。それから、今のこどもたちに合った授業スタイルに本当になっていますかと現場の先生方にいま一度問い返したいという厳しいお言葉があって、主体的な学びというのはここで結びついてくるのだなと思いました。不登校は、本市だけでなく全国的な大きな課題であるということ、多様な価値観に、この時代に合った教育をより模索していかなければいけないのだなということをとても感じました。
 次に、部活動の地域クラブ活動への移行については、鳥取市では地域の協力なくしてはうまく運べないということで、休日の部活動が地域クラブに移行するという内容の委員会だよりを定時的に発行しているということで、参考資料を頂いたのですが、それが非常に面白い取組だなと思いました。
 また、三鷹市では、クラブ活動を三つに仕分けをしていて、より専門的な指導を受けられる環境づくりとして部活動指導員の拡充、これは国ですとか都の補助金を活用する環境づくりの整備です。二つ目は、多様なクラブ活動の設置です。今までは、教員の数やこどもの数によって、クラブ活動、部活動の数に制限があったのですが、地域学校協働本部を活用して、部活動にないクラブを設置したということでした。ダンス部や茶道部、野球の特別な部活動を立ち上げたそうです。それから、市内全体の協力による地域合同部活動ということで、やはりもう少し裾野を広げて空手や合気道などの部活動も地域型の部活動として立ち上げているそうです。多様なクラブの設置でこどもたちの選択肢が増えるというよさがあることと、小中一環教育を生かして小学校5年生から参加できるように見直したということがお話の中にありました。
 それから、「KOBE◆KATSU(コベカツ)」ということで、神戸市の部活動が2026年度に終了するというニュースがありましたが、文科省はそれをどう捉えているのかと最後の質問で迫っていましたが、総じて皆さんの御意見を伺っていると、教育の場に部活動は必要だと考える人がとても多いのだなと思いました。もちろん現行の学習指導要領には確かにうたわれていますが、文科省では指導員の補助の上限は1,600円であることですとか、地域移行は働き方改革に本当につながるのかというようなお話もありましたが、兼職兼業の認可も45時間という上限があるということでした。それから、こどもたちへの責任に関して、学校施設を活用しての実施は、部活動を今後移行しても、場所として学校施設を使っているということは、学校にもずっと管理監督の義務が伴うものであると捉えてほしいということでした。
 それから、神戸市や掛川市が部活動をやめてしまうということなのですが、活動の拠点と受皿がきちんと整備されているのが条件であるということをおっしゃっていました。
 私が分科会に参加して一番思ったのは、質問に対して応じて答えるのも説明するのも、文科省とスポーツ庁と文化庁が一体となって対応しているのが非常に印象的でした。それでは、本市における部活動の対応は学校教育課だけではないのかなと心配になったのですが、部活動、クラブ活動の本当の目的は何なのかなとお話を聞きながら思ったのですが、生涯スポーツですとか生涯学習への道を開く、人を育てる、文化への学びの探求者の人育てなのかなと思いましたので、文科省だけの取組ではかなわないものが実際にはあるのだなと感じました。

(教育長)
 ありがとうございます。不登校についても部活動についても、本市でも抱えている大きな課題ですので、情報をいろいろお聞きいただき、ありがとうございます。また、本市のほうに生かしていきたいと思います。

第3 協議事項 特別支援学級等の通学区域の変更、人穴小学校への小規模特認校制度の適用及び富士宮市立小中学校通学区域審議会への諮問について

(教育長)
 それでは、次に「日程第3、特別支援学級等の通学区域の変更、人穴小学校への小規模特認校制度の適用及び富士宮市立小中学校通学区域審議会への諮問について」を協議いたします。
 協議に当たり事務局の説明を求めます。

(学校教育課参事)
 それでは、日程第3について、学校教育課から説明させていただきます。
 本件は、特別支援学級等の通学区域の変更、人穴小学校への小規模特認校制度の適用及び富士宮市立小中学校通学区域審議会への諮問ということで、最初に特別支援学級(知的)新設に係る特別支援学級等の通学区域の変更について説明いたします。こちらは、令和7年度から富士宮第一中学校に知的障害の特別支援学級を新設するため、通学区域を変更するものです。
 現在、中学校における知的障害の特別支援学級は、富士宮第二中学校、富士宮第四中学校、富士根南中学校、北山中学校、芝川中学校の5校にございます。そうした中で、富士宮第二中学校には現在36名の生徒が在籍しており、他校と比べて突出して多い人数となっています。また、黒田小学校の知的学級の6年生児童が来年度中学校に進学することになります。
 以上のことを踏まえまして、富士宮第二中学校にある特別支援学級の生徒数の大規模化解消と富士宮第一中学校区に居住する生徒の通学の負担軽減につなげるため、富士宮第一中学校に知的の特別支援学級を設置するという通学区域の変更案です。
 次に、人穴小学校への小規模特認校制度の適用について説明いたします。人穴小学校への小規模特認校制度の適用に伴う基準と内規につきましては、前回12月定例会でも御協議いただきました。その際の御意見を踏まえまして、再度案を作成いたしました。
 主な変更箇所を説明させていただきます。まず、基準では、前文にあります「自然環境に恵まれた小規模小学校」とありましたのを、「学校と地域が一体となって特色ある教育活動を行う小規模学校」と変更しました。加えまして、基準の1では、小規模特認校を「富士宮市立井之頭小学校根原分校」から「内規で定める学校」としました。さらに、基準の3では、申請書の提出期間を「2月1日から2月末日」を「10月1日から11月末日」としました。そして、新しい基準の8と9において、「この基準により、小規模特認校で卒業した児童は、従来の指定中学校又は卒業した小学校区の中学校に就学することができる」という条文を加えました。
 次に、内規についてです。第2条で、こちらも小規模特認校を「井之頭小学校根原分校」とありましたものを「人穴小学校」と変更しました。加えまして、指定変更の申出期限を、以前の「1月末日」から「11月末日」としました。
 以上2件におきまして、来週1月29日に開催されます富士宮市立小中学校通学区域審議会に諮問するものです。その後、審議会からの答申による最終案について教育長決裁を取りまして、最終的に2月の定例会で報告させていただくことを予定しております。
 以上、よろしく御協議の上、御決定をお願いいたします。

(教育長)
 説明が終わりましたので、協議に入ります。
 御意見や御質問がありましたらお願いいたします。

(教育委員)
 最初の特別支援学級新設についてでございますが、令和7年度通学予定人数というところで、令和7年度には一中が3人、それから二中が10人になるという表記でしょうか。つまり、現在の二中の36人という人数が、一中に3人行くということになるのでしょうか。要するにこの数字がどういう意味かということについてお聞きしたいのですけれども、目的である二中の人数の軽減が、これによってどのようになるのかということを教えていただきたいと思います。

(学校教育課参事)
 先ほど説明させていただきました36名というものは、1年生から3年生までの3学年の合計です。資料にあります通学予定人数といいますのが、今6年生で、もし一中に特別支援学級を新設しない場合、13人が二中に行くという意味でございます。

(教育委員)
 つまり、新設しなければ13人が二中に行くということですね。
 新設した場合は、一中へ3人行くことになり、二中は13人から10人になるわけですけれども、そのことによって36名というトータルの数字はどうなるのですか。

(学校教育課参事)
 3年生が抜けるわけで、その人数にこの二中に10人が加わるわけですけれども、そこの数字は今把握しておりませんので、同じぐらいの人数にはなると思います。

(教育委員)
 36人ぐらいになってしまうと解消にならないのではないでしょうか。

(教育長)
 それでは、数は分かると思いますので、3年生が卒業した後の二中の人数が分かればと思いますので、後ほど教えてください。
 他にございませんか。

(教育委員)
 特別支援学級の新設をとてもうれしいなと思って資料を見させていただきました。担当は大変かと思いますが、毎年新設ができるような方向でしていただけるとよいなと思っています。
 二中の通学区域の中に三中、神田川区は二中の通学区域内でいいかと思いますが、大富士中が入っていまして、かねて定例会のときにもお話をしましたが、お姉ちゃんと下のこどもの運動会が大富士小と大宮小で重なってしまって、泣く泣く家族が分かれて応援に行くような話をよく保護者から聞いていたものですから、できたら大富士小の子は大富士中で教育が受けられるような環境を整えていただけるとうれしいなと思っていますので、教育委員会の取組の一つとして非常に大変な作業ではありますし、委員からお話がありましたように来年度入学、通学する予定の人数を11月末には把握しておかなければならないという縛りがありますので、大変な対応になりますが、保護者の希望を、柔軟に対応するとそこに書かれていますが、来年度以降もこんな取組をしていただけるとうれしく思います。

(教育長)
 御意見ありがとうございます。
 他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。

 (「なし」の声)

(教育長)
 それでは、教育委員会としまして、対象となる学校の通学区域の変更及び小規模特認校制度の適用について、富士宮市立小中学校通学区域審議会に諮問するということでよろしいでしょうか。

 (「異議なし」の声)

(教育長)
 御異議なしと認めます。
 よって、本件については富士宮市立小中学校通学区域審議会に諮問することといたします。

第4 協議事項 令和7年度部活動の地域連携・地域移行に係るモデル部試行の実施計画(市会計年度任用職員活用)について

(教育長)
 次に、「日程第4、令和7年度部活動の地域連携・地域移行に係るモデル部試行の実施計画(市会計年度任用職員活用)について」を協議いたします。
 協議に当たり事務局の説明を求めます。

(学校教育課長)
 それでは、日程第4、令和7年度部活動の地域連携・地域移行に係るモデル部試行の実施計画(市会計年度任用職員活用)について、説明をいたします。
 今年度に引き続きまして、令和7年度におきましても国、県の補助金事業を活用し、部活動指導員を市の会計年度任用職員として任用し、月2回、1回3時間以内、土曜日または日曜日の地域クラブ指導に当たるモデル部の試行を今年度より種目を増やして試行する計画案になります。
 実施期間は、令和7年4月1日から令和8年3月31日までといたします。学年始業日、夏季休業中、冬季休業中、学年末休業中は、実施しません。
 続けて、資料にあります1番から4番に関しましては、今年度実施をした部活動の継続になるものです。5番から10番につきましては、令和7年度より新たに試行をするものです。令和7年度のモデル部の試行の方向性といたしましては、芝川地区の学校においてモデル部の試行を広げたこと、複数会場で同一種目を実施する場合はレベル別の実施を試みること、陸上競技はセントラル方式の施行を見据えて試行することなど、新たな取組を組み込んで試行する予定です。
 なお、拡充して実施する地域クラブの指導員の確保につきましては、現在も学校部活動の外部指導員をしていただいている方々にお声がけをし、市の会計年度任用職員としての任用をお願いする予定でありますので、現段階では人員は確保できていると確認をしております。
 次に、配置計画等につきましては、先ほど申し上げたそれぞれの種目を、どの学校でどの学校の生徒を対象にして行うかについてまとめたものになります。詳細をお読み取りください。
 また、部活動指導員の業務内容等につきましては、今年度実施いたしました試行の内容と変わるものはございません。部活動指導員の業務内容等の詳細は、またお読み取りいただきたいと思います。
 説明は以上になります。よろしく御審議の上、実施計画案につきまして御決定いただきますようお願い申し上げます。

(教育長)
 説明が終わりましたので、協議に入ります。御意見、御質問がありましたらお願いいたします。

(教育委員)
 部活指導員の配置等について、部活動指導員(教員以外)を市の会計年度任用職員として任用するとあり、部活動指導員は指導を行う種目に精通して、おおむね5年以上の教育現場での部活指導経験のあるということで書いてあります。つまり教員以外で、なおかつ5年以上の教育現場での指導経験があるという縛りなのですけれども、これは現実的なのでしょうか。
 私が思うに、お辞めになった先生が現役のときに部活動の実績があるといった場合は、ぴったりこれに当てはまりそうなのです。しかし、そのほかの場合、一般のサラリーマンの方、あるいは教職員以外の方については、この縛りはちょっと難しいのではないかなということを一つ思いましたので、お聞きしたいと思います。
 それから、その他の部分に関して、これも去年と変わっていないということですが、部活動指導員は人事評価の対象になる。これは、要するに会計年度任用職員として評価対象になるという意味ですよね。この人事評価に基づき、今後の採用、継続などについての評価の指標となるということはあり得るかどうか。その二つをお聞きしたいと思います。

(学校教育課長)
 試行の段階ですけれども、指導の質を確保すること。それから、こどもが指導を受けますので、人格的、人柄的にも指導にふさわしい方を確保していくということで、会計年度任用職員については基準を少し高く設定しているのは確かであります。現在、教員以外で外部指導として御指導を既に5年以上されている方々が、今ここに上げてきているような、来年度実施したいと計画している部活動にはそれぞれいらっしゃるということになっておりますので、今後これが正式な土日の地域クラブ活動に移行していくときに、この条件でやれるかというと、少し課題がありますけれども、来年度試行する段階ではこの条件で、指導力、それから人柄的にも十分指導していただくのにふさわしい方々を選ぶ中で試行を実施していくという形になるのかなと思っております。
 それから、評価の基準ですけれども、実際に指導している様子を、評価者は学校教育課長になりますので、指導している様子を巡回して確認をしたり、また該当校の校長先生方の聞き取り、それから実際に活動に参加しているこどもたちの様子やお話を、こどもたちの様子を見る中で評価をしていきます。特に課題がある場合には、継続任用しないというような形になると考えます。

(教育委員)
 確認ですけれども、今の試行段階でハードルを高くしているということは分かりましたが、昨年、具体的に教員以外を会計年度任用職員の部活動指導員を採用したのですか。
 その場合、その人がおおむね5年以上の教育現場での部活動指導が既にあったのですか。そんなレアなケースがあったのでしょうか。

(学校教育課長)
 レアなケースといいますか、そういったところを選んで試行したというのも一つあります。会計年度任用職員ということでしたので、市長部局と調整する中では、市の職員としてふさわしい人たちで、しっかりと人選してほしいという要望もありましたので、それも一つ視点として入れました。富士宮市は外部指導員ということで、これまでも各学校の部活動に指導していただいている方々が、人材的にはある程度いらっしゃいます。そういった方々は、これまでボランティアとして関わってくださっていたわけですけれども、そういった方々を市の会計年度任用職員として部活動の指導に当たっていただいているという状況になります。

(教育委員)
 試行段階でのルールと理解をしますが、そもそも会計年度任用職員というルールは非常に厳しいということで私も認識しているわけで、それに加えてこのような条件を長く続けるのはいかがなものかと思いますし、これが足かせにならないかということを心配していますので、よろしくお願いしたいと思います。

(教育長)
 今後は、冒頭報告もありました教員等がうまく指導に関われるような体制も考えていく必要があるかなと思っているところです。
 他にございますか。

(教育委員)
 一つお聞きしたいのは、この部活動指導員(教員以外)のところが少し気になったのですが、これをここに記載した理由、法的にこういうことを明記しなければいけないのかという、何か理由があれば教えていただきたいと思います。

(学校教育課長)
 この事業は県の補助金を使っておりまして、県は教職員の働き方改革と部活動の地域移行、地域連携を一つのものとして考えておりまして、県の補助金を使って部活動の地域移行を進めるに当たって、教職員は土日の部活動に関わらないようにするということが、補助金をいただく条件になっておりましたので、このような記載になっております。

(教育委員)
 なぜこんなことをお聞きしたかというと、実は私も部活動をもう20年近く指導している立場で、その中で物すごく熱心に指導なさっているという先生を何人か存じています。あるところの校長先生と、この間お話する中で、部活動を外部に移行するというのは大変ありがたいが、今熱心に指導している先生は、本当に土日もこどもたちのために指導したいという先生が何人もいらっしゃると。ここで規約とか、いろいろな条件の中で縛りをつけてしまうと、そういう先生方が指導できなくなってしまうのが一つです。もう一つは先ほども委員おっしゃったように、これはクラブ活動ではなく部活動なので、学校との連携が特に重要かと私は認識しています。外部だけに任せてしまうという縛りよりも、そういう先生方がせっかく土日に出てこどもたちの指導をしますという道を、ルールの解釈の仕方にもよってくると思うのですが、もう少し検討していただければありがたいかなと感じています。

(教育長)
 今、県の補助金を使ってという課長の説明がありましたけれども、今後国がそれをどのようにしていくかというのは、まだ方針が出ていませんが、それが切られたりした場合には、市で予算を出すということになると、またそれが会計年度任用職員ではなくて、報酬を出すような形に変えていった場合には、兼職兼業として積極的に関わりたい教員がそこに関わっていただくという道は今後残っていくかなと思いますけれども、ひとまず今の試行の段階としては、学校の教員が関わらないで地域の方等がそこに関わっていく体制でいきますので、現状はどんな形で進めていくのがいいのかということをいろいろやってみて、また成果や課題を出していくというような途中ですので、その様子を見て御意見をいただければなと思っているところです。

(教育委員)
 部活動を外部に移行するという中で、近隣では、富士市や沼津市が既にもう実施していると思うのです。その実施した経緯の中で、いろいろな問題点も多分出ていると思います。そういう問題点の情報収集も、可能であればやって参考になさったほうがいいかなと考えましたので、よろしくお願いします。

(教育長)
 御意見ありがとうございます。
 他にございませんでしょうか。

(教育委員)
 今教育長もお話をしてくださったように、試行期間としてより専門的な指導を受ける、そして休日の部活動の運用を来年度10人に増やしてということなのですが、先ほど報告をさせていただいた文科省の分科会の中であった意見なのですが、たかだか時給1,000円余りで実技指導だけでなく生徒指導に係る対応という業務があることが非常に重たいのではないかという意見が皆さんの中にあったものですから、労務管理の中に必要に応じて拠点校該当部活動顧問と連携を図りながらという文言がありますので、もちろん単独で生徒指導に奔走することもないとは思いますが、なかなか内容が重たいなと感じていますので、急に対応を変えるということではなくて、試行段階を丁寧に見取りながら、また改善をしていっていただけるとよいなと思いました。

(教育長)
 よろしいでしょうか。御意見ありがとうございました。
 それでは、事務局におきましては各委員からの御意見を踏まえまして、令和7年度のモデル部試行を進めていただきたいと思います。
 以上で協議を終了します。

第5 (仮称)富士宮市立郷土史博物館基本計画の策定及び富士宮市文化財保存活用地域計画の今後のスケジュールについて

(教育長)
 次に、「日程第5、(仮称)富士宮市立郷土史博物館基本計画の策定及び富士宮市文化財保存活用地域計画の今後のスケジュールについて」、事務局から説明をお願いします。

(文化課長)
 (仮称)富士宮市立郷土史博物館基本計画の策定につきましては、先月の総合教育会議において基本構想の説明の際に少し触れさせていただきましたが、明日の市議会全員協議会にて説明いたしますので、その際の資料についてここで御説明させていただきます。
 基本計画は、専門業者に委託して進めますが、資料にある項目について検討します。
 次に、基本計画の策定スケジュールです。4月に入札して業者を決め、策定委員会の中で検討していきます。また、ワークショップやパブリックコメントにより、市民の意見を取り入れていきます。教育委員会には、策定委員会開催ごとに検討内容を報告し、委員の皆様の御意見も取り入れていきたいと考えています。来年2月に最終報告後に決裁を経て完成となります。
 次の資料は、過去に郷土資料館で展示したテーマの一覧です。基本計画の中で検討する展示計画のテーマについて、こちらを参考にしていく予定です。
 それでは、続きまして富士宮市文化財保存活用地域計画の今後のスケジュールについて説明します。昨年度から取り組んでおります富士宮市文化財保存活用地域計画は、今年12月の文化庁の認定を目指しています。現在計画の仮原案が9割程度できております。まず、明後日25日土曜日に講演会と意見交換会を行います。その後、協議会、文化財保護審議会等で意見をいただきまして修正したものを、2月の教育委員会で1度配付のみさせていただきます。その後、文化庁からの指摘を反映したものを3月の教育委員会で御説明させていただき、4月以降にパブリックコメントの募集を行う予定です。以降は、御覧のとおりの予定で、随時また教育委員会にも報告していきたいと考えております。

(教育長)
 以上で事務局からの説明は終わりましたが、この際、御質問等がありましたらお願いいたします。

(教育委員)
 前から博物館の基本計画についての話は積み重ねてきているわけですけれども、その中で今回の話のように文化財保存活用地域計画との関係について何度か議論をしたような気がします。つまり、もともと博物館構想を進める中に当たって、市民の皆さんの御意見をお聞きしたり、あるいは様々な議会対応をする中で、タイムスケジュールについてはあまり固定的に考えずに丁寧な対応をしてきたと考えています。
 その一つの柱に、既に私どもが構想を動かしていく中で、法律が変わって、そして文化財の保存活用計画をつくることとなったということが定義されという流れになりますと、富士宮市におけるそのような計画については、博物館抜きには考えられないのではないかということで、そういう意味ではどちらの計画が上位ということではありませんが、中長期的な意味での文化財保存活用地域計画があり、その中に博物館が位置づけられていくというような議論がされていたと認識しています。
 そういったことから、この二つのテーマについて議会に説明をしたり、あるいはこれから具体的にスケジュールを進めていく中で上手にリンクをして、両方からこういう時期にこういうことをやります、その中で予算も決まりますし、あるいは方針も決まります、議会の対応もありますというふうに捉えて説明をしたほうが、別々に議論するよりも説得力がありますし、何よりも文化財保存活用地域計画で会長を務めていただいて、基調講演をしていただく小笠原教授に計画の中でのそういった博物館の位置づけなどを学識経験者の立場から御意見をお伺いするということは非常に重要ではないかと思います。ぜひ今の資料の中に入っていないとすれば口頭で説明するとか、あるいは今後そのような方向性について何らかの形で、意見交換会などで訴えていただくほうがいいでしょうし、少なくとも今までの教育委員会の定例会での流れの中でいけば、二つの問題が別個の軌道で進むということは考えられないと思いますので要望します。よろしくお願いします。

(文化課長)
 ありがとうございます。博物館については文化財保存活用地域計画の中に位置づけて進めますということで議会にも説明をしてまいりました。この計画というのが、文化財に関する10年間のマスタープランとアクションプランと両方を兼ねておりまして、博物館については、どちらかというとアクションプランにちりばめてあるような状態であったのですけれども、庁内の他部署からも意見をいただいた中で、やはりちゃんと位置づけしているというところが見えるほうがいいのではないかという意見もありまして、通常のほかの市町でつくっているものと少しそこを工夫しながら、博物館の位置づけというのが見えるような形でやっていきたいなと思っておりますので、そういったところも併せて両方からそこを説明していければいいかなと思っております。

(教育長)
 御意見ありがとうございます。
 他にございませんでしょうか。よろしいでしょうか。

 (「なし」の声)

(教育長)
 ないようですので、質問を終わりにします。
 これをもちまして1月定例会を閉会いたします。皆様、お疲れさまでした。ありがとうございました。

閉会

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